11月15〜17日、スペインのカタロニア・サーキットで2024年MotoGP第20戦ソリダリティGPが開催され、その後は19日にバルセロナ公式テストが行われる。フル参戦最後のレースとなる中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)はレースウイーク前の14日に最終戦とテストについて語った。
中上は7年間過ごしたMotoGPのシートをソムキャット・チャントラに譲ることになるが、「今のところは特に気持ちの変化はなく過ごせていますが、日曜日が終わった後は、違う感情になると思うと予想はしています。今のところ明日に向けても今まで通りのミーティングだったり、変化がないのでなんか逆に変な感じです」とまだ大きな心境の変化はないと語った。
その理由は「この日曜日が終わったらMotoGPにもう乗らないという話ではなく、レースから離れますが大きな変化はなく同じホンダの一員としてというのも多分あると思いますね」と説明する。
今大会はバレンシアGPの代替レースとして、急きょ設定されたこともあり、レースウイークではフロントタイヤが4種類、リヤタイヤが3種類の使用ができる。気温が低いこと、そもそもカタロニア・サーキットの路面のミューが低いことで「少し心配ですね」とも中上はいうが、「逆に言えばカタルーニャGPと今がどれだけタイム比較ができるかは楽しみですね」とも語った。
また、火曜日のバルセロナテストでは「基本的にはチャントラのサポートですね。(自分は)走りません」と17日の決勝が現役としては最後のレースであり、公の場で走る最後の機会になることを明かした。火曜日のテストで小椋藍と並走する可能性はなくなり、チャントラのMotoGPデビューを見守る予定だ。
「何かあった場合や彼からの質問にはもちろん答えていく予定ではいますけど、走る前からいろいろ言うつもりは全くありません。まずはMoto2とMotoGPの違いを感じるところが一番重要だと思います」
最後の母国GPとなった第16戦日本GPの決勝は13位でポイントゲットしていたため、フル参戦最後のソリダリティGPでもできる限りの最高のパフォーマンスを発揮することを期待したい。