コヴェントリー(イングランド2部)のフランク・ランパード監督が、初陣を振り返った。11月30日にクラブ公式サイトが伝えた。
現役時代にチェルシーやイングランド代表などで活躍したランパード監督は、古巣チェルシーやダービー、エヴァートンなどで指揮官を歴任。11月28日にマーク・ロビンズ前監督の後任として、MF坂元達裕が所属するコヴェントリーの監督に就任した。
就任直後の11月30日にチャンピオンシップ第18節でカーディフ・シティと対戦。コヴェントリーは4分に先制されたものの、7分に坂元の絶妙なアシストからエフロン・メイソン・クラークが試合を振り出しに戻す。後半開始早々の48分にも勝ち越し点を浴びたが、試合終盤の88分にヴィクトル・トルプのPK成功で再び追いつき、コヴェントリーとカーディフは勝ち点「1」ずつを分け合った。
ランパード監督は試合を振り返り、「パフォーマンスには良い部分も悪い部分もあった。セットプレーで失点するまで試合の入り自体はかなり良かったと思う。リアクションも良かった。多くの点で良い発見があったし、いくつか気に入らない点もあった。ハーフタイムにはその修正を試みたが、多くの時間で停滞してしまった」と率直にコメント。それでも、「ただ、就任して中2日で選手たちを批判するためにここにいるわけではないし、(最低限の)結果を得た選手たちの精神性にも喜んでいる。彼らは改善したいという意欲に満ちていることを知っているし、勝ち点1を拾って前進した」と、2度追いついた選手たちに労いの言葉をかけた。
また、指揮官は次のようにも言葉を続け、戦術面、メンタル面で多くの改善の余地があると語った。
「単純な話に聞こえるかもしれないが、このリーグは他のリーグでそうであるように、両エンドとボックス内で何が起こるかが重要だ。自分たちがコントロールできていると感じているのに、カウンターを受けて失点してしまう。それは好ましくない。一歩一歩、謙虚な姿勢で、自分たちの試合の基本を見つめ直し、1週間のトレーニング方法を見直さなければならない」
「シンプルな話だが、結果が伴えば、選手たちにも自信が生まれる。このクラブは数週間、結果を出せていない。だから、努力が必要なんだ」
【ハイライト】コヴェントリー 2−2 カーディフ・シティ