F1カタールGPの週末、アルピーヌは最終戦アブダビGPで、エステバン・オコンに代わって来季レースドライバーとなるジャック・ドゥーハンを走らせる予定であるとの報道がなされた。アルピーヌF1チーム代表オリバー・オークスは、それについて話し合いをしているものの、まだ確定していないと語った。
オコンは2024年末でアルピーヌから去り、2025年にはハースF1チームに移籍することが決まっている。アルピーヌは、後任として育成プログラム出身でリザーブドライバーを務めるドゥーハンをピエール・ガスリーのチームメイトとして起用することを決め、来年の契約を結んだ。
しかしカタールの週末、オコンが1戦早くアルピーヌから去り、アブダビ後のテストでハースに合流し、アルピーヌは最終戦でドゥーハンを走らせて来年への準備をスタートするといううわさが持ち上がった。
オークス代表は、『formula1.com』に対し、「まだ明確な答えは出ていないと思うが、話し合いはなされている」と語った。
「彼は我々のチームの一員であると同時に、契約上はメルセデスのジュニアでもあるので、少し複雑な状況だ。彼が早期にチーム離脱したいと考えているのは明らかだ」
この話を最初に望んだのは、アルピーヌ側なのかオコン側なのかを聞かれ、オークスは「あらゆる方向から来た話だと思う。ジャックを早くチームに迎え入れるのは良いことだ。エステバンにとっても、早く次のステップに進むのは良いことだと言えるだろう」と答えた。
「全員にとって都合が良い状況なので、話し合いが行われるのは自然なことだった」
結論を出すタイミングについては、「今夜(日曜夜)、そしておそらく明日の朝にはまだ話し合いが続いていると思うが、すべてが誰にとっても良い解決策となる方向に進んでいるように思える。今後の成り行きを見ていこう」とオークス代表は語った。
オコンは、アルピーヌでの最後のレースになるかもしれないカタールGP決勝を、20番グリッドからスタート。1周目に起きたアクシデントに巻き込まれ、0周リタイアという結果に終わった。