2024−25シーズンのプレミアリーグも全日程の約3分の1が終了。長期政権を築いたユルゲン・クロップ氏に別れを告げ、アルネ・スロット監督の下で再出発したリヴァプールが好調を維持するなか、早くもマンチェスター・シティの5連覇に黄色信号が点っている。
現地時間12月1日に行われたプレミアリーグ第13節で、マンチェスター・シティは首位を走るリヴァプールの本拠地『アンフィールド』に乗り込んだ。序盤の12分にモハメド・サラーのクロスからコーディ・ガクポに先制ゴールを許すと、78分にはPKを献上し、サラーが追加点をマーク。反撃も実らず、そのまま0−2でタイムアップを迎えた。
マンチェスター・シティはこれでリーグ戦4連敗となり、チャンピオンズリーグ(CL)と国内カップ戦を含めた全公式戦では7戦未勝利に。今シーズンは開幕から13試合負けなしとまずまずのスタートを切ったが、スペイン代表MFロドリの負傷離脱後は徐々に調子を落とし、現在は極度の不振に陥っている。プレミアリーグでは5位につけているが、首位リヴァプールとの勝ち点差は「11」まで開いた。
こうした厳しい現状にプレミアリーグのOBからは厳しい声が相次いでいる。かつてマンチェスター・シティで活躍した元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏はイギリス紙『デイリーメール』にて「3、4点差がついていたかもしれない。彼ら(マンチェスター・シティ)はまるで影のようだった」とリヴァプール戦での古巣のパフォーマンスを酷評。その上で次のように言葉を続けた。
「試合前に守備面が十分ではないと言ったが、中盤でも圧倒され、前線でも何もできなかった。これまでの試合ではボールを支配し良いプレーをしていたと言えるが、正直に言えば、リヴァプールには完全に打ち負かされた」
また、マンチェスター・シティやチェルシー、リヴァプールで活躍した元イングランド代表FWダニエル・スターリッジ氏は『デイリーメール』にて「冬の移籍市場で守備的MFを獲得しなければ、マンチェスター・シティは間違いなくタイトル争いには加われないだろう」とコメント。かつてリヴァプールで長くプレーした同DFジェイミー・キャラガー氏も『スカイスポーツ』で次のような持論を展開している。
「実際、彼らはトップ4入りを懸けて戦うことになるかもしれない。アーセナルとチェルシーの現状を見ると、1月の移籍市場に出ない限りはマンチェスター・シティがこの2チームより上位でフィニッシュするのは難しいと思う。現時点では、マンチェスター・シティはシーズン終了までにあと4、5試合負ける可能性があるだろう。小さな危機ではあるが、2年前のリヴァプールを彷彿とさせる」
マンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏も『スカイスポーツ』にて、リヴァプール戦でのマンチェスター・シティについて「彼らはとても脆弱で、ピッチ上で崩壊しているようにも見えた。守備面が弱く、中盤も圧倒され、前線も得点しそうになかった。私たちがいつもマンチェスター・シティで見てきたパターンは消えてなくなってしまった」と言及し、「彼らはどうすればプレミアリーグのタイトルを獲得できるかと考えているだろうが、私はそれが不可能だと思う」と自身の見解を示した。
そんなマンチェスター・シティは、現地時間4日に控えるプレミアリーグ第14節でノッティンガム・フォレストと対戦し、リーグ戦5試合ぶりの勝利を目指す。
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