韓国最大の空港、仁川国際空港が7年に及んだ改築を終え、リニューアルオープンします。独自取材でわかった最新設備と見どころは。
【写真を見る】“顔パス”可能に 外の空気を楽しめる庭園も 最大のウリはアート
出国に“顔パス”世界的アートも 変わる韓国・仁川空港ソウル近郊にある仁川国際空港。7年に及んだ改築を終え、3日にオープンします。
日本メディアでカメラが入れたのは、JNNだけ。施設の広さはほぼ倍増しました。免税店だけでも今後、12店舗、増やす計画です。
また、最新設備によって搭乗時にもチケットを見せない“顔パス”が可能に。出国にかかる時間は4割削減できる見込みだといいます。
|
|
また、待ち時間には外の空気を楽しめるよう庭園を造りました。そして、最大のウリはアートです。世界的に有名なアーティストの作品をあちらこちらに配置しました。
画家 ジョン・ワン氏
「私は世界中の様々な空港を旅しましたが、こんなにアートがある空港は見たことがありません」
空港の運営で最近重視されるのは、利用者による“満足度”だと専門家は指摘します。
空港収益の多くが食事やショッピングなどの消費に頼っているためで、世界の空港は、客の取り込みにしのぎを削っています。
シンガポールの空港では、屋内で世界最大という人工の滝を使った光と音楽のショーや、センサーで開く花が出迎えてくれる庭園も。
一方、オランダの空港には、人が針を描いているように見えるアートな時計が客を楽しませます。
仁川空港はリニューアルオープンで、年間1億人以上が利用できる巨大空港に生まれ変わるということで、競争はますます激しくなりそうです。
|
|
井上貴博キャスター:
最新の技術で競争を勝ち抜こうということです。
韓国・仁川国際空港では事前登録で“顔パス”が可能になり、出国にかかる時間は約4割減るといいます。やはりデジタルを最大限活用していくということになるわけですね。
ホラン千秋キャスター:
韓国は現代アートの市場が活発だと聞いたことがあるので、それも反映されてるなという感じですね。
井上キャスター:
広さだけでは、世界と太刀打ちできないので特色をどう出すか。利用者が投票する「世界のベスト空港ランキング」が毎年発表されています。
【2024年】世界のベスト空港ランキング(SKYTRAXWorld Airport Awards2024)
1位:ドーハ・ハマド空港(カタール)
2位:シンガポール・チャンギ空港(シンガポール)
3位:仁川国際空港(韓国)
4位:羽田空港(日本)
5位:成田空港(日本)
6位:パリ シャルル・ドゴール空港(フランス)
7位:ドバイ国際空港(UAE)
8位:ミュンヘン空港(ドイツ)
9位:チューリッヒ空港(スイス)
10位:イスタンブール空港(トルコ)
1位に輝いたのが、とにかく派手でゴージャスなドーハ・ハマド空港。ドーハに行きたいというよりも、ハマド空港に行きたいという方が多くいらっしゃいます。私も一度は見てみたい、体感してみたいです。
ホランキャスター:
私も1回、トランジットで行ったことがあります。広すぎて…全部見るなんて、もう不可能。
井上キャスター:
本当に1日以上かかると言われてますね。
|
|
2023年に1位だった、シンガポールのチャンギ空港は2位に。日本の羽田空港は4位、成田空港が5位に入っています。
羽田に関しては、清潔度ランキング世界1位。9年連続ですから、それぞれが特色でしのぎを削ってお客さんに魅力を発信していこうという時代です。