DFBポカール3回戦(ベスト16)が3日に行われ、ビーレフェルト(3部)とフライブルクが対戦した。
ここまでオスナブリュック(3部)とハンブルガーSV(2部)を撃破し、2シーズンぶりにポカール3回戦へと駒を進めたフライブルク。ベスト8進出をかけて戦うのは、ドイツ3部ながら2回戦でウニオン・ベルリンを破ったビーレフェルトだ。快進撃を見せる相手との一戦に、日本代表MF堂安律は右のアタッカーとして先発。公式戦2試合連続となる得点に期待がかかる。一方、ビーレフェルトに所属するMF水多海斗はサブスタートとなった。
試合は、15分にフライブルクがビッグチャンスを作り出す。最終ラインでボールを持ったマクシミリアン・グローサーに対し、ルーカス・ヘーラーが激しくチェイシング。ボックス内で相手のタッチが乱れると、連動したプレスを見せたミヒャエル・グレゴリッチュが倒されPKを獲得する。しかし、フロレント・ムスリヤが真ん中に放ったキックはGKがセーブ。弾いたボールをヘディングで詰めるが、再度GKヨナス・ケルスケンに防がれた。
そんななか、28分にビーレフェルトがスコアを動かす。右サイドでフリーキックを得ると、キッカーはショートパスを選択。細かく繋いでボックス手前のクリストファー・ラナートにボールが渡り、思い切りよく右足を振り抜く。狙い澄ました一撃は、鮮やかな軌道を描きながらゴールイン。GKの頭を超えて枠に吸い込まれ、ビーレフェルトが先制に成功した。
すると、直後の33分にビーレフェルトのサム・シュレックがペナルティエリア手前でシュート。ボールがブロックに入ったグレゴリッチュの手に接触する。一度プレーは流されたものの、オンフィールドレビューにより判定はPKへと変更。ジュリアン・カニアが確実に沈め、ビーレフェルトが大きな追加点を挙げた。
2点のリードを許したフライブルクも、63分に1点を返す。カウンターを狙ったビーレフェルトからハーフライン付近でボールを奪い、マキシミリアン・エッゲシュタインが右サイドの堂安に展開する。得意の左足に持ち替え、ボックス右角からインスイングのクロスを供給。ゴール前に飛び込んできたグレゴリッチュが頭でネットを揺らし、リードを1点に縮めた。
しかし、81分にはビーレフェルトが3点目をマークして再びスコアは2点差に。結局、そのまま試合は3−1で終了。ビーレフェルトが8シーズンぶりの準々決勝進出を決めた。なお、堂安はフル出場。水多に出番は訪れなかった。
【スコア】
ビーレフェルト 3−1 フライブルク
【得点者】
1−0 28分 クリストファー・ラナート(ビーレフェルト)
2−0 36分 ジュリアン・カニア(PK/ビーレフェルト)
2−1 63分 ミヒャエル・グレゴリッチュ(フライブルク)
3−1 81分 ルイ・オッピー(ビーレフェルト)