「ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)」が、若き職人同士の交流支援を目的とした⽇仏間のインターンシップ制度「ジェイエムウエストン ファンデーションアワード(J.M. WESTON FOUNDATION AWARDS)」を開催した。日本とフランスから2名ずつ、計4名が同インターンシップに参加した。
ジェイエムウエストンは、創業120年を迎えた2011年、クラフトマンシップの振興と優れたノウハウの継承を目的として、「ジェイエムウエストン財団(J.M. Weston Foundation)」を設立。以来、創造と革新、教育に重きを置き、職人の技術訓練をさまざまな形でサポートしてきた。2017年には取り組みの一環として同インターンシップ制度を開設。今回が第4回目となる。
⽇本では、靴製造に関する専門学校やジェイエムウエストンのウェブサイト上で志願者を募集。ジェイエムウエストン・ジャパンによる審議の結果、2名が参加資格をを獲得した。選ばれた研修生は、フランスのリモージュ近郊にあるジェイエムウエストンの工場に1ヶ月間通い、フランスの靴製造のノウハウを学んだ。
フランスからは、職業訓練制度「コンパニオン・デュ・ドゥヴォワール」を修行中の1名と、修了した職人1名の計2名が選出。⽇本で「スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)」の工房であるヒロカワ製靴に1ヶ月間派遣され、⽇本の靴作りを学んだ。同工房では、⽇本人の足に合う木型を用いて、グッドイヤーウェルト製法による製靴を学び、靴1足が完成するまでの工程を一通り経験。手間と技術を要するスコッチグレインのモデル「スパイダー」1足を、研修生自身のサイズで製作した。
日本での研修最終⽇の夜には、各インターン生が「ジェイエムウエストン 青山店」に集合し、工程の集大成となる作品を発表。4名それぞれにジェイエムウエストン ファンデーション賞が授与された。