きょう発表された今週のガソリン価格。4週連続の値上がりとなりました。さらに、補助金の引き下げで来年には1リットル185円まで上がりそうです。
都内のガソリンスタンド。先月末、ある知らせが届きました。
西綾瀬サービスステーション 三枝直樹 店長
「仕入れ先から届いた19日から補助金が減額される案内です」
“補助金の引き下げ”の通知です。
最近は本来、1リットル190円前後となっているガソリン価格。政府はこれまで補助金で「175円」前後に抑えてきました。しかし、今月19日からは補助金を減額し、来年1月中には店頭価格が「180円」に。2月には「185円」に上がる可能性が出ています。
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こちらの店舗では給油に来た客への事情説明に追われていました。
西綾瀬サービスステーション 三枝直樹 店長
「仕入れが上がっているので、(値上げは)5円ですまない可能性が高い。早めの給油がおすすめです」
価格が変わらないうちに、できる限り多くのガソリンを仕入れる予定です。
西綾瀬サービスステーション 三枝直樹 店長
「地下タンクの8割くらいにしかならないが入荷します」
それでも今月20日にも5円から7円ほど値上げする予定です。利用客は…
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「レギュラーが180円超えちゃうと、感覚的には高いなという感じはしますよね」
「めちゃくちゃ痛いですよ。(車を利用して)土日遊んでいるのを日曜だけにするとか」
ガソリン価格の上昇は車を使わない人にも影響が出てきます。
みずほリサーチ&テクノロジーズ調査部 安川亮太氏
「燃料費の上昇が物流費であったり、さらにその川下の食料品だったりに波及して、さらに物価を押し上げる」
専門家は物流費や食料費の上昇につながると指摘。ガソリン価格が10円上がると、年間平均5000円から6000円程度、家計負担が増えると試算します。
こうした中、議論が白熱しているのが“ガソリン減税”です。「税金の塊」とも言われるガソリン価格。国民民主党は、このうちおよそ25円上乗せされている税金の撤廃を求めているのです。立憲民主党も同様の減税を求めていますが、自民党からは…
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自民党税制調査会 後藤茂之 小委員長
「来年に向けて、全体としての自動車課税、車体課税、燃料課税も含めて一体として考えていく」
議論は来年するとの考えを示唆。これに玉木代表はきょう…
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「これは決して国民の皆さんが求める時期ではありません。決して先送りすることなく、この年末で結論が得られるように。そして来年から、その結果がしっかりと国民に届くように」
ガソリンの減税は年間1兆5000億円の減収と見込まれています。果たして、その行方はどうなるのでしょうか。