アーサー・ルクレールがF1アブダビGPのFP1に出走。兄弟で同じチームから同セッションへの出走は史上初

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2024年12月05日 01:00  AUTOSPORT web

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2022年FIA F3参戦時の弟アーサー・ルクレールと兄シャルル・ルクレール
 12月4日、スクーデリア・フェラーリHPは12月6日に行われるF1第24戦アブダビGPのフリー走行1回目(FP1)にアーサー・ルクレールが出走すると明らかにした。シャルル・ルクレールの弟であるアーサーはカルロス・サインツの車両でF1公式セッションデビューを果たし、モナコ出身の兄弟はF1の歴史を塗り替えることになる。

 F1ではチームはシーズン中に計2回、F1参戦2戦以下のドライバーをフリープラクティスで起用しなければならないと、規則で定められている。フェラーリは第20戦メキシコシティGPにおいてシャルル・ルクレールのマシンに同チームの育成ドライバーであり、来季ハースからF1フル参戦が決定しているオリバー・ベアマンを起用していたものの、2回目の新人起用がないまま最終戦アブダビGPを迎えることに。

 そんななか、FP1開始まで残り2日という現地時間12月4日に、アーサー・ルクレールのFP1出走がフェラーリから発表された。なお、予定通りルクレール兄弟がFP1セッションに出走すれば、F1公式セッションに参加した兄弟としては20組目。そいて兄弟が同じチームから、同じ公式セッションに出走するのは史上初となる。

 なお、1984年にテオ・ファビとコラード・ファビの兄弟がブラバムBT53のステアリングを握っているが、この時は兄テオがインディカー参戦時に弟コラードが代役を務めており、同じセッションへの参加は実現していなかった。シャルルとアーサーは、フェラーリでF1の新しい記録を作ることになる。

 またアーサーは、アブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで開催されるポスト・シーズン・テストにアントニオ・フォコとともにフェラーリから参加する予定だ。

 アーサーは現在24歳。2020年にフェラーリのドライバー育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)が加入すると、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権でランキング2位を獲得した。2021年にはFIA F3に昇格し、プレマ・レーシングで2シーズンにわたり参戦するなかで、3勝を挙げ、2022年のランキングは6位。2023年にはダムスから岩佐歩夢のチームメイトとしてFIA F2に参戦し、表彰台1回でランキング15位という結果だった。

 FIA F2で過ごした2023年シーズン終了後、アーサーはFDAメンバーから外れることになったが、2024年スクーデリア・フェラーリの開発ドライバーに就任。また、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)のLMP2クラスに参戦。1勝を挙げて、宮田莉朋を要するクール・レーシング37号車から1点差のシリーズランキング4位となっていた。

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