テレビ東京は2025年1月22日から水ドラ25『晩餐ブルース』(毎週水曜 深1:00〜1:30)を放送すると、きょう5日に発表した。井之脇海&金子大地のW主演で、晩ご飯を一緒に食べる「晩餐活動=晩活」を描いた心温まるグルメドラマを届ける。
【写真】“何かを消耗中”なサラリーマンを演じる井之脇海 忙しさに追われ“エサ”のように食べるご飯ではなく、“食事”として食べるご飯が、心を解きほぐす。食事の温かさとともに、今を頑張る人々にエールを送るドラマになっている。
ドラマディレクターとしてテレビ局で働く田窪優太(井之脇)は、夢を叶えたものの仕事に忙殺され、エサのように食事を取る日々。かつてあった情熱も消え去り、無性にイライラしてしまうなど、不安定な毎日を送っていた。一方、料理人として順調だったはずの佐藤耕助(金子)は人知れず料理人を辞め、現在はニート生活を送っていた。高校時代の旧友である2人は、友人の離婚をきっかけに再会。そしてある出来事をキッカケに、ただ一緒に晩ご飯を食べる関係に。そして、そんな“晩餐活動”(略して晩活)を通して、やがて心を回復させていく。
主人公・田窪優太を演じるのは、井之脇。主演映画「ピアニストを待ちながら」(2024年)をはじめ、ドラマ『9ボーダー』(TBS)、舞台『ボクの穴、彼の穴。W』(同年)とジャンルを問わず確かな演技力と独特な存在感でキャリアを築き上げる実力派俳優が、仕事に忙殺され壊れかけている中で、食事を通して変化していく役を演じる。
同じく主人公・佐藤耕助を演じるのは、金子。 第77回カンヌ国際映画祭「国際映画批評家連盟賞」を受賞した映画『ナミビアの砂漠』(同年)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)などに出演し、その強い存在感を印象深く残す金子が、夢から挫折し人生休憩中でありながら、優太の異変にいち早く気付く繊細な役を演じる。
脚本は、山西竜矢、灯敦生、高橋名月、阿部凌大の4人。監督は、長編映画デビュー作『ココでのはなし』(同年)が第11回アンタキア国際映画祭にて、審査員特別賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀編集賞の四冠を達成した、こささりょうま。さらに、在日クルド人を描き話題を呼んだ映画『マイスモールランド』(2022年)で、第72回ベルリン国際映画祭にてアムネスティ国際映画賞特別表彰、第27回新藤兼人賞で銀賞を受賞した川和田恵真の2人が務める。
【コメント】
■井之脇海(田窪優太役)
――本作の出演オファーを受けた時の感想、台本を読んでみての感想をお聞かせください。
オファーをいただいて、20代ラストの歳に今作の主演に挑めることが、とてもうれしいと同時に、気が引き締まる思いでした。20代でのたくさんの経験をもって、全力で演じたいと思います。台本を読んでみると、悩みを持った人物たちが、ドラマチックに、大きく成長したり、変化するわけではなく、「自分の弱さに気づいて、それとともに歩いていく」、そんな等身大であたたかい世界が広がっていて、心が凪いでいきました。この世界に優太として身を置けることが、今からとても楽しみです。
――演じられる役どころについての印象をお聞かせください。
優太は、社会に忙殺され、心がガチゴチになっているところから始まりますが、そんな中でも、耕助のご飯を食べて、素直に「あったかい」、「うまっ」と言葉にできる、些細な幸せを感じられる素敵な人物です。“優太”という名前の通り、優しく、相手を思いやる心を持っているのに、自分らしさを見失ってしまっている姿は、読んでいて胸が痛くなるところがあります。仕事に追われる中でも、ふとした瞬間に、本来の優太らしさがあふれてくるように演じたいです。
――視聴者へ見どころなどメッセージをお願いいたします。
優太たちが、“晩活”を通じて、心の豊かさを取り戻していく様は、自分もハッとさせられる瞬間があります。そんな瞬間をみなさんにも感じてもらえるよう、みんなで丁寧に作っていきます!そして、おいしそうなご飯もたくさん出てきます!飯テロです!!優太たちと一緒に食卓を囲むような気持ちで見てもらえたらうれしいです。
■金子大地(佐藤耕助役)
――本作の出演オファーを受けた時の感想、台本を読んでみての感想をお聞かせください。
あたたかい作品、優しい役をずっと演じたいと思っていたので、お話をいただいた時、とてもうれしかったです。
――演じられる役どころについての印象をお聞かせください。
耕助という役は元料理人で、現在はニートで一度挫折したことがある人です。
同級生だった優太と葵と再会することで少しずつ明るくなって、社会復帰するための努力をする役です。
――視聴者へ見どころなどメッセージをお願いいたします。
毎話、おいしそうなご飯が出てくるところも見どころなので、そこも楽しみにしてください。
観てくださる方にあたたかい気持ちが届けられるよう頑張りたいと思います。
■プロデューサー 本間かなみ
忙しない日々の中で、食事や心、自分のことは後回しにしがちですが、後回しにすればするほど、生きている実感というか、自分が人間で生き物だってことを見失っていくような気がします。そんな中で、食事は一番身近にあって手軽な、自分を大切にする方法の一つ、体だけじゃなくて心が生きることにも直結するもの。何を食べるか、誰と食べるか、一人で食べるか、作る作らない、食事への関わり方は自由だけれど、“おいしい”と心安らぐ瞬間、そしてそこに心が通う誰かがいることはとっても尊いものだと思います。井之脇さん演じる忙殺されている優太と、金子さん演じる挫折した耕助が、共に食事をする中で自分らしさを取り戻していく姿、そして毎話出てくるおいしい晩ご飯が、今を頑張る誰かへのエールになれたらうれしいです。