プレミアリーグ第14節が4日に行われ、ニューカッスルとリヴァプールが対戦した。
5シーズンぶりのプレミアリーグ制覇を目指すリヴァプールの勢いが止まらない。9年に及んだユルゲン・クロップ氏の長期政権が終焉し、今夏にアルネ・スロット監督が就任すると、リーグ開幕から3連勝を記録。第4節でノッティンガム・フォレストに敗れたが、その後は公式戦16戦無敗と好調を維持し、その間にミランやチェルシー、レアル・マドリードらを撃破している。前節はリーグ4連覇中のマンチェスター・シティに2−0で完勝。今節は11位ニューカッスルの本拠地『セント・ジェームズ・パーク』に乗り込み公式戦8連勝を目指す。
序盤は後方からのビルドアップを試みるリヴァプールに対し、ニューカッスルはハイプレスを敢行。2分にサンドロ・トナーリが巧みなダブルタッチからミドルシュートを放つなど良い入りを見せる。リヴァプールも臆せずボールを繋ぎ、ゴール前に迫るシーンを増やしていく。15分にはボックス手前でこぼれ球を拾ったアレクシス・マック・アリスターが抑えの効いたミドルを放つもGKニック・ポープがセーブ。その直後のミドルシュートも左ポストを叩いた。
22分、ニューカッスルはアンソニー・ゴードンのボール奪取を起点にアレクサンデル・イサクが右のスペースへ展開。走り込んだジェイコブ・マーフィーが右足を振るも、シュートは惜しくも枠の左へ。35分には中盤でボールを引き取ったブルーノ・ギマランイスが巧みなタッチでマック・アリスターをかわし、前線に鋭い縦パスを供給。これを受けたイサクがボックス手前から右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右上に突き刺さり、先制に成功した。
勢いに乗るニューカッスルはその後もショートカウンターで何度か相手ゴールに迫る。38分にはイサクのロングフィードに抜け出したA・ゴードンがGKと1対1になったが、シュートはクィービーン・ケレハーに阻まれた。前半はこのまま1−0で終了する。
後半開始早々の50分、リヴァプールは中盤でボールを回収すると、マック・アリスターが敵陣右サイドのスペースへロングフィードを供給。抜け出したモハメド・サラーのマイナスの折り返しに走り込んだカーティス・ジョーンズがダイレクトで合わせ、試合を振り出しに戻す。その直後にはサラーが右から上げた長いクロスをファーサイドでコーディ・ガクポが折り返し、最後はダルウィン・ヌニェスが飛び込んだが、わずかに合わせることができなかった。
60分過ぎにかけてオープンな展開が増えていく。迎えた62分、ニューカッスルは敵陣バイタルエリアでギマランイスからの縦パスを引き出したイサクがボックス内左へ走り込むA・ゴードンへラストパス。ワンフェイクから右足を振ると、このシュートがネットを揺らし勝ち越しに成功する。しかし、リヴァプールもすぐさま反撃。敵陣でのボール奪取を起点にドミニク・ソボスライ、トレント・アレクサンダー・アーノルドと繋ぎ、最後はサラーが流し込んで68分に同点に追い付いた。
81分、サラーが圧巻の個人技からボックス内右に侵入しフィニッシュに持ち込んだが、シュートは惜しくもクロスバーを直撃。それでも2分後、ニューカッスルを押し込んだ状態でボールを回すと、右からA・アーノルドがグラウンダーのクロスを送り、これを収めたサラーが反転から左足でゴール左下に突き刺し、リヴァプールが逆転に成功した。
しかし90分、ニューカッスルはギマランイスのFKにファビアン・シェアが滑り込みながら合わせ、土壇場で同点とする。試合はこのまま3−3で終了し、リヴァプールは公式戦8連勝とはならなかった。なお、リヴァプールの日本代表MF遠藤航に出番は訪れなかった。次節は7日に行われ、ニューカッスルはブレントフォード、リヴァプールはエヴァートンといずれもアウェイで対戦する。
【スコア】
ニューカッスル 3−3 リヴァプール
【得点者】
1−0 35分 アレクサンデル・イサク(ニューカッスル)
1−1 50分 カーティス・ジョーンズ(リヴァプール)
2−1 62分 アンソニー・ゴードン(ニューカッスル)
2−2 68分 モハメド・サラー(リヴァプール)
2−3 83分 モハメド・サラー(リヴァプール)
3−3 90分 ファビアン・シェア(ニューカッスル)