※このコラムは『わたしの宝物』8話までのネタバレを含んでいます。
■一緒になれない美羽と冬月の代わりに、寄り添う2枚のしおり
美羽(松本若菜)の作った刺繍のしおりが、美羽と冬月(深澤辰哉)につながる鍵であることに気づいた宏樹(田中圭)と水木(さとうほなみ)。一方で、そのしおりは別れを決意した際に図書館の本に挟み、すでに二人とも手放していました。
そして、そのしおりは図書館の職員に見つかることに。2枚のしおりが寄り添うように並んで本に挟まれているその姿は、現世では二人寄り添うことができなかった分、しおりという形で添い遂げているように見え、とても切なくなる絵面でした。
■血を超えた絆に気づいた宏樹
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離婚について話を進めなければ、と思いながら手をつけられない宏樹。
浮気をしていた美羽とは一緒にいられない、でも子どもである栞を手放したくない、とはいえ美羽と栞を引き離したくない、という三つ巴の希望に、宏樹もどうしたらいいのか分からなくなってしまっているよう。
優しい宏樹は、自分が身を引く形で収めるのがベストだと考えつつ、実の子のように愛しているとはいえ、血のつながらない栞とは、離婚してしまえば関係が切れてしまうと考え、そこにも葛藤しています。
それを聞いて喫茶店のマスター浅岡(北村一輝)は「それ栞ちゃんの顔見て言えんのか?」と叱責します。
「栞ちゃんはお前の顔見てどうなんだよ? 笑うんじゃねぇの? お前だってそうだろ? それって親子っていうんじゃねぇのかよ」
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宏樹と栞の2人の間に生まれている絆を指摘し、血のつながりを超えて2人はすでに親子という関係になっているのだと宏樹に気づかせてくれるのでした。
■美羽・宏樹復縁ルートのラストが見えた瞬間
一方で美羽の相手の男が誰なのか、気になってしまう宏樹。「相手の男じゃなくて、カミさんのことが知りたいんじゃ? カミさんが何を守ろうとしてるのか。なんで守ろうとしてるのか。ずっともやがかかって動けねぇんじゃねぇの?」と、いつも物事の本質を突いて、宏樹に気づきを与えてくれる浅岡。
美羽はというと、自分のしたことの責任をとって、宏樹の決断を全て受け入れていくことを決意。その一つが離婚であり、美羽はすでに結婚指輪を外していました。それに気づいた宏樹はショックを受けていたようです。
ということは、美羽への気持ちがわずかながらでも残っている、ということ。美羽との復縁を選び、宏樹、栞の3人で、家族としてやっていく復縁ルートのラストが見えましたね。
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■サイコパスご乱心タイムスタート
ここで再度活動を始めるサイコパス・水木。思いを寄せる相手・冬月の大切な人とは、どんな人間なのか、一目見たいという欲求から、宏樹に「前回のフリマ参加者の意見が聞きたいので、奥さんと直接話す機会を設けてほしい」と持ちかけます。
仕事を利用して好きな人の想い人に会いに行くとは、真琴(恒松祐里)しかり、水木しかり、このドラマに登場するサイコパスたちは行動力がずば抜けすぎていて恐怖です。
いざ美羽と対面すると、「フリーマーケットはどのような経緯で(参加を)?」と、冬月との関係を少しずつ確認していきます。
美羽も美羽で「(誘ってくれた冬月に)本当に感謝してます。あの時も昔もいつも救ってくれました」と、それはお前の胸にしまっておけよという独り言のような脈絡ない本音が漏れ出てしまい、それがまた水木の心に余計に火をつけます。
そこからは水木が「冬月は救われましたか?」のカウンターを喰らわし、サイコパスご乱心タイムが始まります。
■自分の過失を棚に上げ、美羽を1000%の力でぶん殴る水木
「私は冬月の同僚です。冬月稜は私の大切な人です。冬月があなたのことをしっかり思い出に変えて前に進んでいるのを見て、どうしても会ってみたくなった。一目見れば気が済むと思った。あなたの顔を見ると、冬月が苦しんでいた時の顔が浮かびます」と、一目見るだけに収まらず、我慢が効かずに言葉でぶん殴り始める水木。
「どんな時も冬月はあなたと一緒になるという約束を、治療を受けてる時も、探している時も諦めずにいました。なのにあなたは。会いたい一心で帰ってきたんですよ?」
バチクソに美羽を攻める水木。しかし、ここに関してはちょっと待てと。お前が冬月を取られたくない一心で「死んだ」と誤報を流したからこうなったんだろと。それを水木も自覚していたはずだろと。
あの誤報がなければ、美羽も冬月を待っていたし、お金のためだけに宏樹との婚姻関係を継続することもなかったのですから。自分の過失を棚に上げて、美羽を言葉で殴る水木。
最終的には「私はあなたが許せません」とブチギレ。仕事を利用して、顔を拝みにいき、感情を抑えられずこの結果。行動力も、攻撃性もマジでサイコパスすぎます。
■地獄のタイマンのゴングがなった瞬間
一方で宏樹も美羽の相手が冬月であるという事実に辿り着き、冬月とタイマンを張ることに。「冬月さんに助けてもらった日、妻が不在だって言ったじゃないですか。僕が追い出したんです。妻が不倫してたんです。妻はその相手のこと、今もずっと大切に思っています。その相手は冬月さんですよね」
それぞれ、因縁の相手に辿り着き、正々堂々とやり合う様子はまさに地獄絵図。それぞれのタイマン勝負は次回どう決着がつくのでしょうか。
(やまとなでし子)
元の記事はこちら- マイナビウーマン
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