ChatGPTの活用方法の1つとして、日々の生活や仕事で直面する課題を解決するためのアドバイスを求めることができる。自身の先入観や経験とは異なる角度での“基本的なアドバイス”をもらうことで、立ちはだかる壁を打破したり、よくあるミスを事前に防いだりすることができるからだ。今回はそうした使い方の例として3つのケースを想定しながら、その使い勝手をチェックしてみよう。
●(1)初めてのチャレンジについて予習する
ビジネスシーンやプライベートを問わず、新しい分野にチャレンジする際には、よくあるミスを防ぐために予習をしておくことが欠かせない。しかし、身近に知見を持った人がいない場合など、事前に注意点を把握するのは難しいこともあるはずだ。そこで、ChatGPTに注意点などを尋ねることで、超基本の注意事項を把握できる。
例えば、仕事で初めての商品開発に携わることになった場合、どのような点に注意すべきだろうか。ChatGPTに対して「初めて商品開発に携わることになったので、気を付けるべきことを10個教えて」と聞いてみると、「市場調査の重要性」や「顧客の声を取り入れる」のようなポイントが出力された。
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当然、経験者にとっては当たり前の内容かもしれないが、その分野に初めて足を踏み入れる者にとっては、こうした基本的なポイントを抑えられるメリットは大きい。
●(2)答えのない問題について相談する
個人的な悩みや今後の行動の決定など、明確な答えのない問題について考える際にも、ChatGPTにアドバイスを求めることで指針の候補を見つけやすくなる。
例えば、ChatGPTに「10人のプロジェクトチームでコミュニケーションがうまく図れていません。その改善方法についてアドバイスをください」と相談してみる。
このプロンプトに対する答えも、定期的なミーティングの実施や、ツールを使った情報共有の仕組みを整えるなど、その分野に精通している人からみれば基本的なレベルのものが多い。一方で、うっかり見落としていた基本的な行動がないかどうかをチェックするには有用なツールになるだろう。
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●(3)実現させたいゴールを提示して相談する
最後は、実現させたい目標を示した上で、それを実現するためのアドバイスをしてもらうといった使い方だ。
例えば、ChatGPTに対して「Z世代に対して商品認知を高めるにはどのような方法がありますか」と尋ねてみる。
この回答では、SNSを活用するだけでなく、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用や、体験型マーケティングの導入などがアドバイスとして出てきた。単に「ショート動画SNSを使えばよい」のような視点だけでなく、俯瞰した視点で基本を抑えられるのがいいところだ。
このように、最初から「生成AIにアドバイスを求めても大した答えは返ってこない」と決めつけるのではなく、「どういうシーンや用途でアドバイスを求めたら便利だろうか」と自身に適した使い方を探求しておくことで、ChatGPTはより有用なツールとして機能するだろう。
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