春から社会人となられ、仕事と公務の両立に励まれる1年となった敬宮愛子さま。お出ましの機会も増え、愛子さまの一挙手一投足が話題になった一年となった。
特に、見る人を魅了するのは愛子さまが醸し出される”気品”だ。SNS上では、”品の良さを出すなら愛子さまが最高のロールモデル”などと言われるほどの憧れの存在となっている。では、どのような点を真似すれば愛子さまのような気品を醸し出すことができるのだろうか? マナーの専門家で人材教育家の井垣利英(いがきとしえ)氏に聞いた。
「敬宮さまの気品溢れる所作は、幼い頃からの積み重ねの賜物。私たちが真似して簡単に身につくものではありませんが、それでも意識することで品良く見せられるポイントはいくつもあります」
愛子さまの気品を生む要因として井垣氏がまず挙げたのが”微笑み”。愛子さまは、常に微笑みを絶やされず、それゆえに温かくふんわり感のある雰囲気を醸し出しているという。この微笑みは毎日の練習で近づくこともできるという。
「私がよく企業のビジネスマナー研修で教えるのが『スタンバイスマイル』です。”待つ”という意味の”スタンバイ”です。話しかけやすいように、またいつでも笑顔で話せるように待機している状態です。
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練習の方法は、鏡の前で口をつむって両方の口角(口の端)に人差し指を当てて、キュッと上にあげます。その指を外しても、口角が上がった状態でキープする。これは筋肉が発達していないとすぐに口角が下がってしまうので、毎日、鏡を見ながら毎日練習してみてください。いつも『スタンバイスマイル』でいられるように、ぜひ表情トレーニングをして意識して過ごしてみてください。
人の話を聞くときは、常にこのスタンバイスマイルで「そうだよね」と言って聞くようにする。これで印象が大きく違うはずです。さらに、敬宮さまのようにゆっくりと頷きながら話を聞くと、優雅さも加わります」
2つ目の真似できるポイントは、”指先”だという。愛子さまは物を持つときも受け取るときも必ず両手を使い、さらに指先を揃えられているという。
「指先を揃えるだけというと簡単そうですが意外と難しく、かなり意識しないとできません。”あっ”と気づいたときだけでいいので、指先を揃える癖をつけましょう。例えば、湯呑みを持つときも、必ず指先を揃えて、底に手を当てる。これだけでもかなり上品に見えます」
3つ目のポイントは、人への感謝を口にすることだという。公務の前には入念に準備されたり、お世話になった人には丁寧にねぎらいの言葉をかけられるなど、いつも謙虚な姿勢の愛子さま。自然と溢れ出る”感謝”の思いとお言葉が、愛子さまを一層輝かせているという。
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「敬宮さまがお話になるとき、まず『ありがとう』と感謝のお言葉を述べられるのがとても印象的です。実は、意外と多くの人が『ありがとう』を『すみません』や『どうも』で代用しています。例えば、エレベーターの”開く”ボタンを押して待ってくれている人に『すみません』と言って乗っていませんか? マナーとは、思いやりと感謝の気持ちです。きちんと言葉にして伝えることが重要です。
また、これは食事においても同じです。テーブルマナーの技術の前に、まずは『いただきます』と『ごちそうさま』をきちんと言う。どちらも感謝の言葉です。そして食べるときは1つ1つの料理、食材に感謝の気持ちも持って、笑顔で”美味しい”と味わいながら丁寧に食べるということ。形ではなくて心の方が大事なんです」
■愛子さまの立ち姿から気品が溢れる理由
愛子さまは、ただ立たれているお姿、ただ座られているお姿からも気品が溢れ出ている。この立ち方、座り方にも幾つかのポイントがあるのだそう。
「姿勢の良さに加え、敬宮さまは、立たれているときに肘を張るのではなくて、自然に下ろして前で軽く手を重ねていらっしゃいます。そして、立っておられるときは、どんなシーンでもつま先をちゃんと揃えていらっしゃいます。足を広げられていることはまずないです。これが敬宮さまが美しく見えるポイントです。
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また、座られているときは、必ず指先をそろえて、手を重ねて太ももの上におかれています。このとき、重ねた手がふんわりとしていて高さがあるのが特徴的です。指先をピンと伸ばすと硬さが出てしまいます。手を合わせた時に、両手の中にピンポン玉を入れるイメージのふんわりした手で重ねると、敬宮さまのようにふんわりと柔らかい雰囲気になりますよ」
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