2025年に向けた体制を発表したOODSMILE RACING & Team UKYO 12月14日、スーパーGT GT300クラスに参戦するGOODSMILE RACING & Team UKYOは、東京・秋葉原のアキバCOギャラリーで開催された『グッドスマイルミーティング 2024 vol.10 公開生放送』の中で、2025年のレース活動について発表した。スーパーGTでは18シーズンめの体制が明らかにされた。
2011年、2014年、2017年とGT300クラスで三度のチャンピオンを誇る強豪にして、初音ミクを車両に描く屈指の人気チームのひとつでもあるGOODSMILE RACING & Team UKYO。2024年は第4戦富士で表彰台獲得こそ果たしたものの、優勝を飾ることはできずシリーズランキング8位でシーズンを終えていた。ただ、最終戦ではメルセデスから新たなエンジニアも来日。2025年に向けた手ごたえも得ていた。
そんな最終戦を終えてから1週間も経たない12月14日、『グッドスマイルミーティング 2024 vol.10 公開生放送』の中で、初音ミクGTプロジェクト18シーズン目の体制が発表された。
気になる体制は、ドライバーとして谷口信輝と片岡龍也を継続。車両はメルセデスAMG GT3、タイヤはヨコハマ、片山右京監督、河野高男チーフエンジニア、RSファインのメンテナンスというものになった。つまり前年とまったく同じ。メルセデスAMG GT3の使用を開始した2016年以来、10シーズン連続での不動の体制となった。
ただ、2024年までと大きく異なるラウンドが1戦だけある。この日、チームは6年ぶりにインターコンチネンタルGTチャレンジのスパ24時間と鈴鹿1000kmへの参戦を表明したが、スパ24時間は、2025年スーパーGT第3戦としてスケジュールされたセパンでのレースと重なっているのだ。
そのため、チームでは2025年にリザーブドライバーを2名起用。スパ24時間は谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉というトリオで臨み、スーパーGTは後日発表されるリザーブ2名での参戦となる。長いチームの歴史においても珍しいレースとなりそうだ。
一方で、ファンにとって待望となる“変化”は初音ミクGTプロジェクトの公式キャラクター『初音ミク レーシングVer.(通称レーシングミク 2025Ver.)』だ。こちらは毎年新たなイラストが描かれているが、注目の2025Ver.は、『Fate/Grand Order』のバーヴァン・シーなど、数多くのキャラクターデザインで実績のある人気イラストレーター、望月けいさん(@key_999)が担当することになった。
公開されたレーシングミク2025Ver.は、2024Ver.とは異なるタッチで、安藝代表も長年望月さんに描いてもらうべく交渉していたのだと説明した。手には“応援”を表現する拡声器、2024年最終戦から登場した新キャラクター、NOBくまとTKくまがともに描かれる。
レーシングミク2025Ver.を描いた新車両デザインは、2025年2月9日に予定されている『ワンダーフェスティバル2025[冬]』を予定。またチームを彩るレースアンバサダーユニットの『レーシングミクサポーターズ2025』もこの日にお披露目となる。
なお1月10〜13日に開催される東京オートサロン2025では、例年同様埼玉自動車大学校ブースでグッドスマイル 初音ミク AMGが展示される。2024年デザインでの最後の展示、レーシングミクサポーターズ2024の最後の出演となる。
迎える2025年に向けて、谷口と片岡のコンビは「合わせて100歳」となるというが、片山右京監督は年齢をまったく感じさせないほど「ふたりはやっぱり速い」と信頼を寄せる。エンジニアリングも強化が予定されており、来季こそのさらなる巻き返しを大いに期待したいところだ。
GOODSMILE RACING & Team UKYO 2025年スーパーGT参戦体制
エントラント名:GOODSMILE RACING & TeamUKYO
エントラント代表:安藝貴範
監督:片山右京
ドライバー:谷口信輝/片岡龍也
チーフエンジニア:河野高男
メンテナンスガレージ:RSファイン
イラストレーター:望月けい
アートディレクター:コヤマシゲト
ゼッケン:4
車両名:グッドスマイル 初音ミク AMG
参戦車両:メルセデスAMG GT3
タイヤ:ヨコハマ