【中国・広州14日=野見山拓樹】浜崎あゆみ(46)が、広州体育館1号館で「ayumi hamasaki ASIA TOUR 2024 A 〜I am ayu〜 」のライブを開催した。中国の伝統芸能を意識した演出や中国語の歌詞などを交え、全23曲を披露。16年ぶりのアジアツアーで、現地のファンを熱狂させた。
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会場全体の大合唱に、涙がこぼれた。浜崎は、定番曲や人気曲を余すところなく披露した。現地ファンが開演直後から上げていた歓声は、ライブの進行とともにさらに大きくなっていった。「Voyage」や「SEASONS」では、会場全員が熱唱していた。
ファンの歌声を聞いた浜崎は英語で「すごい!ありがとう!」などと応えていた。後半にはさらに高まる会場の熱気を受け、「JEWEL」やアンコールの「Who…」では目元を拭うシーンもあった。
ステージでは赤いチャイナドレス姿も披露し、獅子舞と龍も登場。伝統楽器を使う場面もあった。「M」では全長50メートルのドレスをまとい、ド派手な演出もふんだんに見せた。アンコールの「MY ALL」では、中国語での歌唱でファンを驚かせていた。
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現地のファンも待ち望んだツアーだった。前回開催時から中国で最も有名な日本人の1人として名前が挙がるほど、根強い人気を持っていた。16年ぶりに“アジアの歌姫”の上陸が決まり、上海公演のチケット販売が告知された瞬間に購入待機者が10万人を超え、チケットも販売開始1分で即完売したという。11月2日の上海メルセデス・ベンツアリーナ公演では、同会場における1日での海外アーティスト歴代観客動員数記録を更新した。
初上陸となった広州でも、日本のアリーナクラスの会場をほぼ現地のファンだけで埋めた。地鳴りのような「ayu」コールを響かせ、日本語で声援を送るファンの姿も見られた。会場に訪れた広州出身の女性ファンは「私のふるさとにあゆが来るなんて今でも信じられない。超感激です」と興奮気味に話していた。
浜崎自身もコロナ禍以前から開催を熱望していたアジアツアーはひとまず終了した。来年も中国国内でのツアー開催を予定しており、ラストは英語と中国語で「最高の夜でした! また戻ってきます、また会いましょう!」と呼びかけた。
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