自分の勤務先の仕事が余りにもずさんだったらガッカリしてしまうだろう。埼玉県の50代女性は、新卒で入社した建設会社で残念なことがあったという。(文:林加奈)
「建設会社でこんなに雨漏りなんて…この会社ダメだなと思いました」
「入社前には新入社員の家に家庭訪問して親に花束を贈るとか、リゾートホテルで社員研修旅行を行うとか、今思えば新卒に手厚い待遇でした。内定辞退や早期退職を食い止めるためだったのかなと思います」
50代前半の女性が新卒当時とすると、今から30年ほど前だろうか。まだバブル時代の好景気が続いていた頃かもしれない。「入社後もとくにつらいことはなく先輩や上司の優しい指導のもと働いていました」という女性。異変が起きたのは6月の梅雨の時期に入った頃だった。
「『雨漏りがする』というクレーム電話が毎日のようにかかってきてびっくりでした。すぐに担当者に繋げるようにするのですが、中には怒りだして長々と文句を言う人もいてつらかったです」
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建設会社にとってあってはならないはずの「雨漏り」のクレーム電話。これが毎日のようにかかって来るとなればつらくなるのも無理はない。
「あまりにも酷いクレーム電話は部長が対応を変わってくれたのですが、建設会社でこんなに雨漏りなんて…この会社ダメだなと思いました」
と、今更ながら落胆するように回想した。
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