『ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です!』株式会社ニチレイフーズ KADOKAWA コロナ禍を経て多くの人が自炊に目覚め、料理への関心が以前より高まっているのを感じます。レシピを見ながら新しい料理に挑戦するのはとっても楽しいですよね。しかし普段あまり使用しない食材を使ったレシピだと食材を余らせてしまったり、一人暮らしだと分量が分からずたくさん作ってしまったり、「これって冷凍できるのかな?」と迷うことも多いはず。
そんな人へおすすめしたい書籍が『ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です!』です。冷凍食品のプロであるニチレイフーズの広報さんが、便利調理テクニック、解凍・冷蔵保存の知恵、うまみを落とさず冷凍焼けを防いで冷凍するためのコツなど、冷凍豆知識を惜しみなく公開した一冊。同書は「料理レシピ本大賞2024 in Japan」料理部門にて入賞受賞しており、取り扱っている食材はなんと150種類以上! これが手元にあれば、食材を無駄にする心配はなくなりそうです。
同書によると、これまで水分の多い野菜は冷凍できないとされていましたが、正しく冷凍・解凍すればおいしく調理できるとのこと。たとえばレタスの場合、「買って『すぐ』使わない分を急速冷凍」がベストな方法。
「傷みやすいため、購入してすぐ使わない分を冷凍するのが◎。ちぎったレタスは変色しやすいので、なるべくスピーディに冷凍すること。冷凍用保存袋をアルミホイルで包む方法以外に、金属製のバットにのせる方法でもOK」(同書より)
解凍すると水分が出てべちゃっとしてしまうため、凍ったまま汁物や炒め物に加えて調理するとおいしく食べられるそうです。細かい注意点はぜひ同書を読んで確かめてみてください。
レタスの他にも、ジャガイモ、きゅうり、トマト、ナスなど、冷凍できない・冷凍するとまずくなるとされていたものも、工夫次第で冷凍・解凍しておいしく食べられるとのことで驚いてしまいます。
また、同書には冷凍した食材を上手に使った簡単レシピも掲載されているのがうれしいポイント。冷蔵庫に入れてゆっくり解凍させなければならない食材の場合、「出し忘れていた!」というときに使えなくて困ってしまいますが、冷凍したまま使ってもおいしく作れるレシピを知っていれば、こうしたときにも役立ちそうです。
他にも下処理のコツや、冷凍するときのひと手間でもっとおいしく食べられるようにする方法など、長年、冷凍食品を研究してきたニチレイフーズだからこその知識をフル活用した冷凍の神テクニックばかり。ここまで教えてもいいのだろうかと心配になってしまうほどです。
同書では食材以外にも、菓子パン・惣菜パン、親子丼、筑前煮、ケーキ、ジャムなどの冷凍方法も紹介されており、だいたいのものは冷凍してもおいしく食べられるということに驚いてしまいます。いざというときに手元にあるととっても便利な一冊なので、みなさんもチェックしてみてはいかがでしょうか。
[文・春夏冬つかさ]
『ニチレイフーズの広報さんに教わる 食材の冷凍、これが正解です!』
著者:株式会社ニチレイフーズ
出版社:KADOKAWA
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