エヴァートンは9日、同クラブのトップチームを率いるショーン・ダイチ監督、および同監督のコーチングスタッフチームの解任を発表した。
現在53歳のダイチ監督は、現役時代にワトフォードやミルウォール等母国イングランドの複数クラブでプレーし、現役引退後から指導者キャリアをスタート。古巣のワトフォードでU−18チームの監督を務めた後、トップチームのアシスタントコーチを経て、2011−12シーズンからはトップチームの指揮官に就任。2012−13シーズン途中からはバーンリーを率いており、およそ10年間にわたる長期政権を築いた。2度のプレミアリーグ昇格に加えて、2017−18シーズンにはプレミアリーグで7位に食い込み、翌年のヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。予選で敗れたため、最終的に本戦出場は叶わなかったが、クラブに数々の栄光をもたらした。
2022−23シーズン途中の2023年1月からはエヴァートンの指揮官に就任。当時、残留争いに巻き込まれていたクラブをプレミアリーグ残留へ導くと、翌シーズンも残留争いに巻き込まれながら、降格は回避。今季はプレミアリーグ第20節終了時点で、3勝8分8敗の成績で勝ち点「17」の獲得にとどまっており、現在は1試合未消化ながら、降格圏と勝ち点差「1」の16位につけている。このような状況のなか、エヴァートンはダイチ監督の解任を決断した。
後任については明らかにされておらず、エヴァートンは「新監督の任命手続きは現在進行中であり、追って最新情報をお知らせする」とのみ発表。なお、エヴァートンは現地時間9日の19:45(日本時間9日の28:45/10日の4:45)よりFAカップ3回戦のピーターバラ・ユナイテッド戦を控えており、同試合のキックオフから3時間11分前に解任が発表されることとなっている。
公式戦前に突如指揮官が不在となったが、同試合については、U−18チームのレイトン・ベインズ監督と、現在もトップチームに在籍するアイルランド代表DFシェイマス・コールマンが共同で暫定指揮官を務めることとなる。