被災地への思いとともにコートに立つ。B3新潟(12勝12敗)は新年初戦になる11、12日の第16節、ホームのアオーレ長岡で岡山(3勝23敗)と対戦する。石川・穴水町出身で、昨年1月1日に発生した能登半島地震で被災した浜高康明(27)は「今、バスケができるのは本当に幸せなこと」と気を引き締める。
「常に能登のためにプレーしている」。岡山戦を前に、震災から1年が過ぎた故郷への思いを言葉にした。昨年の元日は珠洲市の祖父母の家で過ごし、地震発生時は祖母を背負って避難した。
当時は右膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの負傷でB2西宮(現神戸)を自由契約になり、リハビリに専念中。それでも時間を見つけては、支援物資を車に詰め込んで居住していた神戸と被災地を往復した。
「まだ水道が通っていない地域がある」。自らはケガから復帰して新潟に所属し、ここまで14試合に出場。一方、1年たっても進まない復興にはもどかしさが強まる。年が明けて改めて誓った。「できるのは頑張っている姿を見せること」。故郷への思いを、身上の体を張った守備に重ねてコートで見せ続ける。【斎藤慎一郎】
◆浜高康明(はまたか・やすあき)1997年(平9)1月18日生まれ、石川・穴水町出身。金沢市工から近大に進み、在学中の19年2月にB2西宮(現神戸)の特別指定選手に。卒業後、正式にプロ契約。24年7月に新潟に移籍。ポジションはシューティングガード。背番号9。184センチ、84キロ。血液型B。
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