神社から猫の鳴き声 あなたは先代猫の生まれ変わり? 5年の時間をかけて育んだ家族の絆 「元気で長生きしてね」

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2025年01月11日 15:40  まいどなニュース

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おうちでのんびりくつろぐい〜子ちゃん(画像提供:ねこすきーちぇさん)

い〜子ちゃんとの出会いは、2016年6月の夜にさかのぼります。

【写真】保護から5年、すっかりおうちに慣れて11歳を迎えました

飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・ねこすきーちぇさん(@TcRpAqwX9akpsTx)がウォーキングをしていると、近所の神社から猫の鳴き声が聞こえました。振り返ると、そこには先代猫「にゃあにゃ」と同じキジトラの被毛をもつ猫が。

「にゃあにゃが生まれ変わって会いに来てくれた!」と感じた飼い主さんは、翌日からその猫と交流するように。それが、い〜子ちゃんです。

にゃあにゃちゃんは、生後3カ月で保護し、17歳まで一緒に暮らした特別な存在でした。亡くなったあと、飼い主さんは「また生まれ変わって会いに来てほしい」と願っていたのです。そのため、い〜子ちゃんと出会った飼い主さんは、その願いが叶ったように感じられたそう。

い〜子ちゃんと交流を深めるうち、飼い主さんは家族として迎えたいと思うように。それと同時に「家に迎えることは、自由を奪うことになるのではないか」と悩んだといいます。それでも外での暮らしは危険がつきもの。過酷な日々を過ごさなくてはいけないことを思うと、「守ってあげたい」という気持ちが勝りました。

い〜子ちゃんをお迎えする決意をした飼い主さんは、保護活動に携わるボランティアの協力を経て、無事にい〜子ちゃんを保護。その後、病院での検査を経て、い〜子ちゃんは推定5歳から6歳であることがわかりました。こうして、2019年6月、い〜子ちゃんは飼い主さんの家族になったのです。

家での暮らしと少しずつ育まれた信頼

い〜子ちゃんを迎えてからの数年間は、試行錯誤の連続だったといいます。

「3年から4年ほどはトイレの失敗も多々ありました。元旦の朝、粗相をした布団を抱えてコインランドリーまで洗いに行ったこともあります」

お迎え当初、い〜子ちゃんはしばらくの間、おびえていたため、触れることはできませんでした。それでも、飼い主さんは根気よく接し、少しずつその距離は縮まっていったのです。

「昨年から枕で一緒に寝るようになりました。私が風邪をひいて寝込んだとき、そばに来てしっぽで頬をトントンして励ましてくれたことも。とても優しい子です。この子を迎えて良かったと思っています」

飼い主さんの愛情にふれ、心を開いてくれたい〜子ちゃん。その絆は、時を重ねるほど強く確かなものになっています。

先住猫とは“ほど良い関係”、飼い主さんの思い

い〜子ちゃんは、今年推定11歳になりました。同居するベンガル猫「む〜子」ちゃんとは、つかず離れずの距離を保ちながら暮らしています。

「お迎え当初は、む〜子に威嚇されて逃げてしまうこともありましたが、最近では応戦するほどたくましくなりました。い〜子ちゃん自身は、む〜子のことをそれほど気にかけていないようで、マイペースに振る舞っています」

い〜子ちゃんは、物静かでとても落ち着いた子なのだそう。家の中でお気に入りの場所をみつけては、そこでくつろぎながら穏やかな日々を過ごしています。

今、飼い主さんがい〜子ちゃんに伝えたい言葉とは?

「い〜子ちゃん、これからも元気で長生きしてね。一緒に仲良く幸せに過ごしていこうね」

時間をかけてゆっくりと信頼関係を育み、家族の絆を深めていったい〜子ちゃんと飼い主さん。にゃあにゃちゃんも、お空の上できっと家族のことを見守ってくれていることでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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