「腐女子だけじゃない」映画『忍たま』シリーズ最大ヒットもたらした意外な“ファン層”

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2025年01月13日 21:00  週刊女性PRIME

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劇場版忍たま乱太郎ドクタケ忍者隊最強の軍師(公式Xより)

 いまや国民的アニメーションのひとつとなっているTVアニメ・シリーズ『忍たま乱太郎』。その最新作である『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』が昨年12月20日に全国公開され大ヒット上映中だが、作品に対して“古参”のファンたちからは賛否が寄せられている――

『忍たま乱太郎』シリーズの映画史上最大ヒット

 内容は、決闘に向かった後消息を絶ってしまった忍術学園一年は組の担当教師・土井半助先生を助けるために、おなじみの主人公三人組・乱太郎、きり丸、しんべヱが活躍する作品。原作小説をもとにして作られた作品で、「いつだって、そばにいてくれた」というキャッチコピーからわかるように、先生と生徒の深い絆に感動すること間違いなしだ。

『忍たま乱太郎』シリーズの映画史上最大のヒットを記録した今作。公開初週の20日〜22日の3日間で2.9億円の興行収入を記録し、今年1月8日には興行収入10億円を突破したことが発表された。

 老若男女問わず楽しめる作品であるため頷ける結果だが、今作のファン層は以外にもアニメファンだけではないようだ。

「今作は、土井先生と主人公の一人である生徒・きり丸のBLカップリング“土井キリ”を支持する一部の腐女子需要もあるようです。またアニメ作品のキャラクターとの交流を創作・妄想する“夢女子”たちからの支持も得ています」(映画ライター)

なにわ男子が主題歌を担当

 また今作の主題歌『ありがとう心から』を担当しているのは大人気アイドルグループ「なにわ男子」だ。さらに、『忍たま乱太郎』シリーズのおなじみのテーマ曲『勇気100%』を同グループが歌ったコラボミュージックビデオが『SHOCHIKU animeチャンネル』にて公開され、さらなる盛り上がりを見せている。

 そのため、もともとの『忍たま乱太郎』シリーズの視聴者からは「最高だった…!」「感動した!」など絶賛の声がある一方で、

《腐女子に媚びれば金になる流れだから、どんどん中身のない薄っぺらい作品が増えていく》

《腐女子刺すだけじゃ飽き足らず夢女まで刺すか……》

《最近のアニメも三次元アイドル人気を利用し始めたか。迫力なアクションもあり、内容もあり、女キャラも良いワンピースだけが本物》

《製作陣、きちんとファン層調査してるんだね。忍たまも変わっちゃったなあ……》

 と批判的なコメントも続出した。

「藤森雅也監督は『原作小説は土井先生やきり丸のファンであったり六年生がお好きな方にとっては非常に満足度が高く書かれていると感じているのですが、映画という形でファミリー層にも届ける際に、“一年は組が活躍をせずに映画を1本作ってしまっていいのかどうか”という部分は自分の中ですごくこだわりをもって考えました』と制作についてコメントしています。

 また、土井先生ときり丸、六年生が活躍するという原作にあったラインと、乱太郎たち一年は組の動きが共にひとつのストーリーを引っ張っていく構成の必要性を考え、原作を一度解体し新たに再構成した形になっていると明かしていました」

 とはいえ、アニメファンだけでなく、ファン層をさらに広げる展開になった最新作。今月29日からは台湾で、さらに韓国、ベトナムでも公開が決定している。シリーズの映画史上最大のヒット記録をどこまでのばせるか、期待が高まる――

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