宝くじ購入の動機
どうして、宝くじはこんなにも人気なのでしょうか。その理由は、ひとえに「夢がある」からでしょう。アメリカの消費者連盟が2006年に開示した資料によると、アメリカ人の中には「富を築くのにもっとも効果的な方法は、宝くじに当選することなのだ」と考えている人もいるそうです。
宝くじの期待値はマイナス
確かに、宝くじに当選すれば大金をもらえます。しかし、現実にはその確率は非常に低いです。宝くじの最大の問題は、その期待値がマイナスであることです。期待値とは、長期間にわたって何度も繰り返した場合に得られる平均的な利益のことです。宝くじの場合、払い戻される金額は購入金額に対してかなり低く設定されています。
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コスパが悪く、運任せ
さらに、当選は完全に運任せです。自分の努力や知識が結果に影響することはありません。それなのになぜか人間は「純粋な運試し」(運以外の要素がないギャンブル)でさえ、自信過剰になりやすい性質があります。筆者は宝くじを買ったことがありませんが、両親が宝くじを買っています。当選発表のときには、両親と一緒に「今回は当たる気がする」と、根拠もなくワクワクしたものです。
宝くじを買うのが「楽しい経験」であることには違いありません。筆者の周りにいるお金持ちにも「つい宝くじを買ってしまう」という友人もいます。
とはいえ、宝くじはあくまで「夢を見て楽しむ」ものであって、「夢を叶える」ものではありません。ここの部分を捉え違えると大変な目に遭います。お金稼ぎの観点から見れば、「宝くじにお金を使う」のはコスパが悪すぎて割にあいません。
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確実にお金を稼ぎたい人なら、宝くじのような「コスパの悪い」ものは買わないし、収入を「運任せ」にもしないのです。この現実から目を背けて「一発逆転」を狙いにいくようになると、貧乏へと転落する兆候といえるでしょう。
まとめ
以上をまとめると、お金持ちになる人は「期待値がマイナス」で「運任せ」の宝くじに命運を委ねたりしません。期待値がプラスで、かつ運にも振り回されないものに時間を割きます。本当にお金が欲しいなら、宝くじを買わずとも残業したり、技術を磨いたりして収入を増やせば良いのです。「夢を買う」のは高くつきますから、のめり込み過ぎないように気をつけないといけませんね。
参考資料:コスパが悪すぎる支出?お金持ちになる人が買わないもの(https://allabout.co.jp/gm/gc/504482/)
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
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