1月18日、WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTが、最高峰クラスの“RC1”で走らせる2025年型フォード・プーマ・ラリー1の新たなカラーリングを公開した。
ラリー1マシンを使うWRCの最高クラスに、トヨタとヒョンデと対する唯一のセミワークスチームとして参戦しているMスポーツ・フォードWRT。
イギリスを拠点に活動するMスポーツは、2025年シーズンのフルタイムドライバーとしてグレゴワール・ミュンスターとジョシュ・マッカーリーンを、計6ラウンドへ出走するスポット参戦クルーとしてマルティン・セスクを起用することをすでに発表している。
クルーラインアップも確定したなかで発表された2025年型のフォード・プーマ・ラリー1は、過去にも採用していた青に彩られた新たなカラーリングへと刷新された。
この新色のフォード・プーマ・ラリー1を、チームのエースとして1年間ドライブするルクセンブルク国籍のミュンスターは、2024年にMスポーツとともにフル参戦1年目を終え、同チームから2シーズン目を戦う。
そして、アイルランド出身のマッカーリーンは、ERCヨーロッパ・ラリー選手権やWRCのラリー2クラスで実力を示してきた注目の若手で、モータースポーツ・アイルランド・ラリー・アカデミーの支援を受けたことでステップアップを果たした。
スポット参戦クルーのセスクも、ERCで頭角を現した若手選手だ。ラトビア出身の彼は、2024年シーズンにも同チームからWRCのRC1クラスへスポット参戦を行っており、時には表彰台を争う走りも見せた注目株である。
2024年シーズンにはアドリアン・フルモーがチームの主力として活躍していたが、そのフルモーはヒョンデ勢への移籍が決定。若手育成に力を入れるMスポーツ陣営は、エース離脱による戦力ダウンも予想されるが、復活のブルーイメージを纏ったフォード・プーマ・ラリー1とともに心機一転、2025年シーズンでも2大ワークスから表彰台を奪う戦いに期待がかかる。