『劇映画 孤独のグルメ』五郎&六郎が揃い踏み!松重豊、遠藤憲一の横が「安心できる」 次回は双子役を希望?

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2025年01月19日 20:10  クランクイン!

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『劇映画 孤独のグルメ』公開後舞台挨拶の様子(左から)松重豊、遠藤憲一  クランクイン!
 19日、『劇映画 孤独のグルメ』の公開後舞台挨拶が都内で行われ、監督・脚本・主演を務めた松重豊と、本作にサプライズ出演を果たした遠藤憲一が出席。下積み時代は背格好が似ていることからお互いの役を取り合いながら苦楽を共にしたという“戦友”の2人が、お互いへの思いを語った。

【写真】孤独で孤高な男たちが登壇! 『劇映画 孤独のグルメ』公開後舞台挨拶の様子

 『孤独のグルメ』は、輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が営業先で訪れた土地で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいものを独り自由に食す様子を淡々と描く作品。2012年に松重主演でテレビ東京系連続ドラマとしてスタートして以来、国内外で絶大な支持を得てシーズン10までシリーズを重ねてきた。このたびテレビ東京開局60周年特別企画として『劇映画 孤独のグルメ』が公開。興行収入10億円を目指せる、大ヒットスタートを切った。

 この日は上映後の会場に、松重が13年間演じ続けている井之頭五郎の姿で登場した。さらに劇中に登場する『孤高のグルメ』に善福寺六郎役で出演した遠藤も役衣装でお目見え。五郎と六郎が揃って笑顔を見せ、観客から万雷の拍手を浴びた。遠藤のスーツは、実際に五郎がシーズン9で着用していたものだという。松重は「今日は井之頭五郎として。宣伝活動は白髪の松重豊でやっていましたが、今日は黒髪で気持ちも新たに。ライバルがいますから! 善福寺六郎に押されていますので」とちゃめっ気たっぷりに隣の遠藤をライバル視。「なんか恥ずかしいな!」と破顔した遠藤は、「すみませんね! 一生懸命、監督の言う通りやったけれど邪魔をしているんじゃないか。大丈夫ですか?」と会場に語りかけると、大満足という気持ちを表現するかのように大きな拍手が上がっていた。

 オファーの理由について、松重は「『孤独のグルメ』をやっている13年の間、10人に一人くらいから『“孤高のグルメ”観ています』と言われる。それならば映画に『孤高のグルメ』を出したら面白いなと思った」そうだが、その時点で自分が演じている主人公のポジションを任せられるのは「遠藤さんしか浮かばなかった」という。「遠藤さんに断られたら、あのシーンはやらないつもりだった。若い頃から血みどろのVシネマで殺し合いをしたりしていたのに、今は(遠藤は)『かわいい』って言われていますから。世界を恐怖の底に突き落とすような2人だったんですが、最近はフェーズが変わってきた」と世間の受け止め方の変化を口にしながら、「遠藤さんに善福寺六郎を演じていただけて、お客様にあそこまで笑っていただけるとは思っていなかった。遠藤さんに出ていただいたおかげ」と感謝をにじませていた。

 「まさか松ちゃん(松重)の化身みたいな役をやるとは」と苦笑した遠藤は、「60過ぎて、双子の役をやるのはどうよ?」と双子役での共演を希望して、会場も大笑い。松重も「ツインズですか? こうやって並ぶと、遠藤さんは油断するとすぐに肩を組んでくるんです。それくらい仲がいい」と笑顔が止まらない。2人だけの舞台挨拶は初めてのことだといい、遠藤は「将来、こうやって一緒に並ぶとは思わなかったよね」、松重も「誰よりも僕は、安心できるんですよ。横に遠藤さんがいるっていうことが、心強い。こういう作品ですが、1日だけでも遠藤さんにご参加いただけたのは、本当に名誉なことだと思っています」と改めて喜びを噛み締めていた。

 またこの日は、松重の62歳の誕生日でもある。会場から祝福の拍手が沸き起こる中、「おめでとうございます」と声をかけた遠藤は、「いろいろな才能、タイプの人たちが出てきて、今は面白い時代になっている。松ちゃんはその走りとして突っ走ってくれた」と監督、脚本、主演の3役を兼任した松重を称え、「今後も松ちゃんに負けないように頑張ります。松ちゃんもより良いものを作っていってください!」とエール。松重は「40年近く俳優業をやってきて、ずっと横で一生懸命に良いものを作ろうと思ってやってくれる、俳優仲間の遠藤さんのような人がいたからここまでやれました。現場では遠藤さんが『こういうものをやりたい』『こういう脚本を書いているんだ』ということをずっとおっしゃっていた。次はエンケン(遠藤)さんの監督作品で、ぜひ僕もここで同席して肩を組みたいです!」と楽しそうに話していた。
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