昨年12月ソロデビューした中島健人(30)が19日、東京・有明アリーナで初ライブ「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」の最終公演を行い、3日間4公演で計6万人を動員した。デビューアルバムのリード曲「ピカレスク」や、Sexy Zone(現timelesz)時代の「RUN」など全24曲を披露し、ソロ初となる全国ホールツアー「“N / bias”巡」(大阪など全国7都市)の開催も発表。ユニット「GEMN」を組むシンガー・ソングライターのキタニタツヤ(28)がゲスト出演するなど、華やかなステージで1万5000人を魅了した。
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「ケンティー」の突き抜けたカリスマぶりは健在だ。銀髪をきらめかせながら「388日ぶりのステージです。おまたせ」と愛あるあいさつ。手招きするようなしぐさで歓声を求めるたびに、また一段、また一段と会場のボルテージが上昇した。
スタンドとほぼ同じ高さの約10メートルまでフライングすると、その位置のままMCタイムに突入。上空から「『Nフライング』の行き先、知らないの? お前の心の中だよ」と甘い言葉をささやくと、四方から黄色い大歓声に包まれた。
今ライブは、中島の軌跡を示すような「生き写しのようなライブ」という。より磨きをかけた歌唱力によるアカペラあり、ダンサブルな楽曲あり。そして、おなじみの“セクシー”で妖艶な演出あり。アーティストとしての振り幅を発揮し、ファンもあっという間に“沼落ち”。一挙手一投足に沸く歓声、白から赤や青、隅々まで輝くペンライトは壮観な光景。「すごい声援に包まれています。生きてて良かったなって思います」と何度も感謝を口にした。
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昨年3月末にSexy Zone(現timelesz)から卒業。環境を一新し、夜眠れない時期もあったという。「意外と自分の人生が少し違った方向に受け取られちゃったりとかそういう時期もあって、自分ってこれからどうなるのか思う時もありました」と声を震わせた。涙をこらえながら「俺アイドルでいれるかな、って思ってた時期もあった」と吐露すると目は潤み、声も震えた。数秒顔を伏せるシーンもあったが、ファンの前で泣き顔は見せない。「ずっとプライド持ってきたし、そこでみんなと歩んできた。俺は負けないし、変わらない。死ぬまでアイドル」と現在地を確かめるように宣言した。
「よく聞いてて、俺の覚悟、本物だから。ここが俺にとって最高のステージだけど、段階追ってドーム目指すからよろしくね!」。 アーティストにとって栄誉とも言えるドーム公演が目標の1つだ。「この会社で1人でドームに立った人ってあんまり聞かないから俺が最初の1人になる…っていう決意表明です」。覚悟を乗せた思いを、力強く響かせた。【望月千草】
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