「こんな初めて♡(説教)」から芽生えた恋ととんでも足し算から生まれたキュン【御曹司に恋はムズすぎる#2】

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2025年01月21日 18:10  マイナビウーマン

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「こんな初めて♡(説教)」から芽生えた恋ととんでも足し算から生まれたキュン【御曹司に恋はムズすぎる#2】

※このコラムは『御曹司に恋はムズすぎる』2話までのネタバレを含んでいます。

■「こんな初めて♡(説教)」から恋が芽生えたドM御曹司

初めての説教で恋が芽生えた、稀代のナルシストであり、超絶大企業の御曹司・天堂昴(永瀬廉)。そのお相手、花倉まどか(山下美月)にキスを拒否られたことから、「こんなの初めて♡(意訳)」という気持ちが芽生え、どうにかまどかを落として見返したいという気持ちが燃え上がってしまいます。

「この俺に落ちない女などいない! なぜなら俺だから!」という、ぶち上がった自己肯定感を元に、まどかの元を訪れ「おーい俺だ! 開けろー」と酔っ払って帰ってきた昭和の亭主のような呼びかけでアポなし訪問。

「今夜19時に店で待ってる」と、ミシュランの星付きレストランに誘い、まどかの心を財力でねじ伏せようとします。しかし、倹約家で地に足のついた真面目なまどかは「興味ありません」とどこ吹く風。

「この俺の誘いを断るの⁉︎ 絶対に落とす!」と、引かれると追いたくなる本能を昴はさらに焚きつけられるのです。

■バンドマンばりに服への方向性の違いで対立

子ども服の部署にまどかと共に配属された昴は不満たらたら。またもまどかとぶつかります。

「少子化の今、富裕層向けにブランドをやった方が夢がある。子どもにファッションは分からず、汚すだけ。服はおしゃれしてなんぼ」という昴と「服天の始まりは子ども服。着るだけが服の価値じゃない」というまどか。

服のファッション性を重視する昴と機能性を重視するまどかで、どちらの意見も間違っていないのですが、偏りすぎているばかりに対立をするのです。

しかしその帰り道、雨に困っている昴にまどかが傘を貸そうとすると、「そんな小さな傘では服が濡れる。この服にはクリエイターの思いが詰まってる。大事にしなきゃバチが当たる!」と、方向性は違えど、昴が持つ「服への愛やリスペクト」を感じ、昴を見直すのです。昴のために傘を置いてその場を後にします。

■正反対の生い立ちを歩む昴とまどか

叱咤されるという初めての感覚と、逃げるものを追いたくなる本能に加え、濡れてまで昴のために傘を置いていくという、意図しない飴と鞭が押し引きとなり、見事にまどかに沼っていく昴。早速親友である友也(西畑大吾)に相談します。

まどかの人事考課表っぽいめちゃくちゃ個人情報な機密資料をさらっと昴に流出する知也。本来社内の人間でも、人事部など一部の人間にのみ開示されていそうな資料を御曹司ブーストによって手に入れた昴は、まどかについて知ろうとします。

元々、あまり裕福ではない育ちのまどかは、奨学金や親への仕送りなどで、今もゆとりがある状況ではなく、家賃の安い寮に住んだり、弁当を作って節約したりと、本来の性格と環境から地に足のついた生活をしていたことを知る昴。

服天会長の祖父に全てを求めるままに与えられて、何一つ不自由することなく、当たり前のように享受してきた昴とは正反対の生い立ちです。

■ペンパイナッポーアッポーペン的な足し算が生んだミラクル

さてこの人事考課表、平成女児に一大ブームを巻き起こしたプロフィール帳かの如く、恋愛観や好きな食べ物、嫌いな食べ物まで網羅している情報の幅広さ。コンプラガバガバに飽き足らずなんとポップな……そこから情報を得た昴は、一つのアイデアが浮かび早速行動に移します。

またも昭和の酔っ払いおやじのように「俺だー」とまどかの家にアポなし突撃。まどかへ傘のお礼に「トマトのファルシ 昴あんこスペシャル」と名付けた料理を振る舞うのです。

見た目は超高級料理風でめちゃくちゃセンスを感じるおしゃれさ。でもその実態はあんこをトマトに詰めただけ。ペンパイナッポーアッポーペン的な安直な足し算で、まどかの好物2つをただそのまま合体させたのみ、というひねりのない安直な合わせ方にまどかドン引き。

見た目はいいのに中身はダメそうな感じに、こうやって今までもガワだけ整えて会社を潰してきたのでは……と、我々視聴者に不安を感じさせます。でも、手にいっぱい絆創膏を貼り、まどかにお礼をしようと、色々考え、試行錯誤し、作ってくれたその気持ちは本物です。

ブラックカード1枚で簡単に支払えるミシュランレストランとはまた違ったものがそこにありました。

意を決して食べたまどかはその意外な組み合わせのおいしさに驚きます。「食わず嫌いはよくないですね。なんでもやってみたらこれみたいに新しい発見があるかもしれませんし」と、まどからしいポジティブな感想と共に昴に感謝を伝えるのです。

■まどかとの出会いで生き方が変わっていく昴

服天の御曹司として色眼鏡で見られ、その恩恵にあやかろうと擦り寄ってくる輩や、裏で悪口を言う人々に疲れ、そこから「俺は誰の空気も読まない。好きに生きる」と決めた昴。

服天の御曹司として背負ってあらゆるしがらみから身を断ち、身軽に生きるためには、これが一つの正しい生き方なのでしょう。でも、責任は果たし、ある程度世の中に迎合していくことでもっと生きやすくなり、昴の魅力もより引き出されるかもしれません。

そんな中で、昴のためを思って心からの説教をしてくれるまどかの存在は、昴の人生にとってとても大きなものになることでしょう。しかも昴本人だけでなく、昴を誤解し、悪く言う同僚に対しても、立ち向かっていたまどか。

自分のためにここまでしてくれる家族以外の人間に、昴も初めて出会ったのでしょう。

■昴に知ってほしい庶民の文化「置き傘」

「自分がやりたいことではない」と、提出するつもりのなかった課題も、昴は図書館で本を借りて勉強し、しっかりと仕上がったものをまどかに提出していました。

「好きに生きるけど、やることはやる」ことで、まどかのおかげで少しずつ昴のバランスが取れていき、周囲の評価も変わっていくのかもしれません。

研修中も講師の間違いを指摘していましたし、ポンコツかと思われた昴は元々は出来る子っぽいですしね。

自分の好きなことだけやってきたせいで、バランスの悪かった能力パラメーターも、ここでの経験を経て整っていきそうです。

また雨の降る日に、折り畳み傘を昴に譲ろうとしたまどかを「それじゃお前が濡れるだろ」と抱き寄せる胸キュンシーンもありつつ。

とりあえず昴には「置き傘」という庶民の文化を早急に教えてあげたいです。また次回。

(やまとなでし子)

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