中居正広電撃引退発表 トラブル詳細語らぬまま文書1枚 37年芸能生活、突然の「さようなら…」

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2025年01月24日 05:01  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

中居正広(2024年11月)

女性トラブルの渦中にある中居正広(52)が23日、芸能界からの引退を電撃発表した。


公式サイトに文書を発表し、前日22日にMCを務めていたテレビとラジオ全6番組のレギュラー出演終了発表が区切りとなったと説明。「これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません」ともつづった。社員の関与が報じられたフジテレビが社を揺るがす激震に見舞われる中、ファンへ直接説明もないまま、文書1枚で37年の芸能生活に自らピリオドを打った。


   ◇   ◇   ◇


昨年12月19日に女性誌「女性セブン」が一報を伝えてから35日で、中居は37年のキャリアを閉じた。「テレビ各局、ラジオの皆さまとの打ち切り、降板、中止、契約解除等に関する会談はすべて終了し、スポンサーの皆さまとも順次協議中であることから、本日となった次第でございます」と説明。個人事務所「のんびりなかい」も残務整理がつき次第、廃業する。会見予定もない。


報道から21日後の今月9日に、自身の公式サイトで初めて発表した文書「お詫び」の文言に批判が集中した。「トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」と事実関係は認めた。一方で「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と報告した。フジテレビが昨年12月27日に社員の関与はないとコメントを出しても疑惑が晴れない中、視聴者や世論を無視したかのようなコメントに批判が集中し、状況はさらに悪化した。


女性とのトラブルも「手を上げる等の暴力は一切ございません」「当事者以外の者の関与といった事実はございません」とした一方で、「守秘義務」を理由に説明しなかった。詳細が何も分からない中、「女性トラブル」という言葉が独り歩き。6つのレギュラー番組の出演が相次いで終了、打ち切られた。おわび発表から2週間で引退に追い込まれ「全責任は私個人にあります。これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまった」という謝罪も、既に遅かった。


最後に出演したテレビ番組は、昨年12月30日にテレビ東京系で放送された「芸能界オールスター草野球2024」で、中居は左翼前にサヨナラ安打を打った。中居ファンの総称「ヅラの皆さん」と有料サイトでの先行発表の最後にしたためた、「こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい。さようなら…。」の文言が皮肉に映る。ファンの前に1度も出ず、何も説明せず寂しさだけ残し、メインフィールドだったテレビ各局、芸能界に大混乱を招いたまま、自ら表舞台から退場した。


◆中居正広(なかい・まさひろ)1972年(昭47)8月18日、神奈川県生まれ。87年に旧ジャニーズ事務所に入所。88年結成のSMAPのリーダーを務め、91年シングル「Can’t Stop!! −LOVING−」でCDデビュー。NHK紅白歌合戦にはグループで23回出場し、97、98年と06〜09年までの計6回は司会も務めた。俳優としても95年、テレビ朝日系ドラマ「味いちもんめ」で連ドラ初主演したほか、TBS系「砂の器」、フジテレビ系「ナニワ金融道」シリーズなど。映画も02年「模倣犯」、08年「私は貝になりたい」で主演し、同年の日刊スポーツ映画大賞で主演男優賞。バラエティーでもフジ系「笑っていいとも!」など。司会者としても活躍しTBS系「うたばん」や冠番組も多数。熱狂的な巨人ファンで、大の野球好き。13年の第3回WBCからは「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務めた。また、04年のアテネ夏季五輪から18年平昌冬季五輪まで8大会でTBSオリンピックメインキャスターを務めた。20年3月に独立し「のんびりなかい」設立。血液型A。

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