1月23日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦『ロレックス24・アット・デイトナ』(デイトナ24時間レース)の予選が行われ、BMW Mチーム RLLの24号車BMW Mハイブリッド V8が、ドリス・ファントールのアタックによりポールポジションを獲得した。
■オーバルのバンク部で「あわや」の接触も
ファントールは、チームの姉妹車25号車BMWのストップによりグリーンフラッグでの走行が制限され短縮された予選セッションにおいて、1分33秒895のベストラップを記録した。
このベルギー人ドライバーが最後のフライングラップで記録したラップタイムは、予選2番手となった93号車アキュラARX-06(アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング)のニック・イェロリーに0.291秒差をつけるものだった。この93号車には今回、日本の太田格之進も加わっている。予選上位2台の並びは、1週前に行われた公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』のリザルトと同様となった。
フェリペ・ナッセがドライブした7号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)が3番手、ジャック・エイトキンの31号車キャデラックVシリーズ.R(アクション・エクスプレス・レーシング)が4番手に続き、5番手にはジャンマリア・ブルーニがドライブした85号車ポルシェ(JDCミラー・モータースポーツ)ポルシェが入った。
60号車アキュラのトム・ブロンクビストは、残り数秒でミルコ・ボルトロッティがドライブする63号車ランボルギーニSC63(アウトモビリ・ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ)とバンクで軽く接触し、ポール獲得ラップを逃した可能性がある。ブロンクビストは6番手タイムを記録した。
フィリペ・アルバカーキの10号車キャデラック(キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシング)が7番手、同チームで小林可夢偉も加わる40号車キャデラックが、ルイ・デレトラズのアタックにより8番手に続いた。
25号車BMW、そして予選に先立つプラクティスで右フロントサスペンションのトラブルに見舞われた5号車ポルシェ(プロトン・コンペティション)が、タイムを記録できずに予選を終えている。
■GTDプロではマスタングがワン・ツー
全車がオレカ07・ギブソンというパッケージで争われるLMP2クラスでは、激戦の末、ユナイテッド・オートスポーツ22号車のダニエル・ゴールドバーグがポールポジションを獲得した。
彼は1分38秒676のベストラップをたたき出し、ベン・キーティングのドライブするPR1/マティアセン・モータースポーツ52号車を0.3秒差で上回った。
GTPプロクラスでは、マイク・ロッケンフェラーの駆る64号車フォード・マスタングGT3(フォード・マルチマチック・モータースポーツ)が、初のクラスポールを獲得した。
ロッケンフェラーは1分45秒523というベストラップを刻み、チームメイトの65号車をドライブするフレデリック・バービシュが2番手に続いた。2台のマスタング勢は、もっとも近いライバルよりほぼ0.5秒速かった。
GTDクラスでは、1分46秒634を記録したエリオット・スキーアの120号車ポルシェ911 GT3 R(ライト・モータースポーツ)がポールを獲得している。
このあと現地では23日(木)夜と24日(金)の昼に2度のプラクティスセッションが行われた後、アメリカ東部標準時25日(土)13時40分(日本時間26日3時40分)のスタートを迎えることになる。