市原隼人(37)主演の連続ドラマ「おいしい給食」シリーズの映画第4弾「おいしい給食 炎の修学旅行」が今年、公開されることが、学校給食記念日の24日に発表された。今作の舞台は、青森、岩手。市原は「今作を好いてくださる全てのお客さまにこれ以上ない感謝を申し上げます。このたび、劇場版最新作の公開が決定いたしました! 何度生まれ変わっても、この作品と作品に携わる全ての方に巡り会いたいと思える程に愛情に満ちた作品です。公開を楽しみにお待ちいただけましたら幸いです」と熱っぽくコメントした。
「おいしい給食」は、2019年(令元)10月期にテレビ神奈川をはじめ地方の独立系UHF局で第1期が放送された連続ドラマに端を発する。1980年代の、ある中学校を舞台に、市原演じる頭の中に給食のことしかない給食絶対主義者の教師・甘利田幸男と給食好きの生徒が、日々の給食をいかにおいしく食べるかに腐心し、手を加えるなどするバトルを5年超にわたって描き続けてきた。市原にとって、主演作では初のシリーズ化作品となった。
熱烈な続編への要望が多数、寄せられ「甘利田幸男にもっと全国の給食を食べて欲しい」という声が上がっていた中、劇場映画単独での製作が決定した第4弾は、1990年の函館が舞台。田澤泰粋(16)が演じる甘利田のライバルの中学3年生・粒来ケンらは、青森と岩手に修学旅行の旅に出る。学校から飛び出して食の旅に出るという非日常性、誰もが共感する修学旅行あるあるを、ふんだんに盛り込んだ、これまでのシリーズとは違った雰囲気の特別編となった。
市原は「まさか、函館から青森や岩手の地を舞台に巡る修学旅行に出るなんて…私自身、いまだかつてないシチュエーションに驚愕(きょうがく)しっぱなしです。今できる全てを尽くし怒濤の修学旅行へ行ってまいりました」と興奮気味に撮影を振り返った。「これまでのシリーズに増して、心身共に想像を絶するハードな甘利田幸男を演じる撮影の日々が続き最後は完全に抜け殻でした」と、全身全霊をかけて甘利田として生きたことを強調。「新たな甘利田幸男の姿をご覧いただける事の喜びをかみ締めながら、現代社会を生きる全ての方へエールと感謝の思いを詰めたメッセージをお届けできる日を待ちどおしく思っています」と、さらに進化した甘利田をフィルムに刻み込んだことを確信し、公開の日を誰よりも待ち望んだ。
◆「おいしい給食」シリーズ 「season1」では、甘利田が1984年(昭59)に赴任した常節(とこぶし)中1年1組で、佐藤大志(18)が演じた神野ゴウと毎日の給食を、どうおいしく“うまそげ”に食べるかで、しのぎを削った。20年3月公開の初の映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」では、給食撤廃を進める教育委員会のストップに動いた甘利田が、給食のある中学校への移動処分を受けた。
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21年10月期に放送された、2年ぶりの続編「season2」では、甘利田が黍名子(きびなご)中に異動した2年後に、ゴウも転校したことで、3年1組を舞台に2人の給食バトルが再燃。22年5月公開の2本目の映画「劇場版 おいしい給食 卒業」では、教育委員会が乗り出したメニュー改革に不穏なものを感じた甘利田が、給食を守るために立ち上がった結果、北海道函館市の中学校に広域転勤となり、ゴウも卒業した。
23年10月期に放送された「season3」は、甘利田が赴任した函館市の忍川(おしかわ)中1年1組が舞台。席替えでストーブの前に座ったことを機に、給食に執念を燃やし始めたケンと、甘利田が給食をおいしく食べる、その一点に知恵を絞るバトルを展開。24年5月公開の3本目の映画「おいしい給食 Road to イカメシ」で、描かれる時代は1989年(平元)と平成の時代に突入。町長選を前に給食完食のモデル校に選定され、揺れる忍川中と、そこに敢然と立ち向かう甘利田を描いた。
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