1月24日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースのフリープラクティス3が行われ、キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシングの小林可夢偉が最速タイムを記録した。
WEC世界耐久選手権でトヨタのエースとして活躍する可夢偉は、3年ぶりにデイトナ24時間に出場。2019、2020年と連覇して以来の総合優勝を目指している。この日唯一、そして決勝前最後となる60分間のセッションで、40号車キャデラックVシリーズ.Rをドライブする可夢偉は、1分36秒380というベストラップを叩き出した。
可夢偉は前日、予選後に行われたFP2でも、他車と同タイムでセッション最速の座を奪っている。
このセッション2番手は6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)のマシュー・ジャミネだったが、可夢偉のタイムからは0秒484、遅れることとなった。
25号車BMW Mハイブリッド V8(BMW Mチーム RLL)は、前日の予選でコース上でストップした後、ハイブリッドの高電圧システムを完全に交換し、ロビン・フラインスが3番手タイムを記録している。
7号車ポルシェのローレンス・ファントール、10号車キャデラックのウィル・スティーブンスが、このセッションのトップ5に入った。ファントールのタイムは、チームメイトのニック・タンディが赤旗中にバンクのウォールにヒットした後に記録されたもの。7号車はノーズにダメージを受けただけのようだった。
この赤旗は、60号車アキュラARX-06(アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング)のトム・ブロンクビストがコース上で停止したことによるものだった。このMSRのアキュラは当初、プラクティスでの赤旗原因ということで予選のベストタイムを失ったが、後にIMSAによってこのペナルティは取り消されている。
太田格之進が加わる93号車アキュラは、このセッションを9番手で終えている。
LMP2クラスでは、トビー・ソワリーのドライブする04号車オレカ07・ギブソン(クラウドストライク・レーシング・バイ・APR)が首位、GTDプロクラスではシェーン・ヴァン・ギスバーゲンの手によって91号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(トラックハウス・バイ・TFスポーツ)がセッショントップに立っている。
GTDクラスは、ファン・デル・ストゥール・レーシングのアストンマーティン・バンテージAMR GT3が最速。ケイ・コッツォリーノの加わる21号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ)は16番手となっている。
第63回デイトナ24時間レースは、現地時刻25日13時40分(日本時間26日3時40分)にスタートする。