本年度、第97回アカデミー賞にて作品賞、監督賞など8部門にノミネートされた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』にて、名匠ジェームズ・マンゴールド監督の来日が決定。また、主演のティモシー・シャラメや助演のエドワード・ノートン、モニカ・バルバロらの感謝と喜びのコメントが到着した。
本作は、60年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の1人の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を映画化。
人気・実力ともにハリウッドの頂点に君臨する主演のティモシー・シャラメが、歌もギター演奏も自らこなし、まさにボブ・ディランを体現。その魂の演技が、音楽ファン、映画ファンだけではなく多くの観客から熱狂的な支持を得て、全米最大の映画レビューサイト「ロッテントマト」では Audience Score で96%fresh(1月23日現在)と驚異の高評価。
そして、1月20日(月)現在、興行収入5800万ドルを突破、そして1月17日(金)公開のイギリスでもNo.1大ヒットし、日本時間1月23日(木)に発表となったアカデミー賞ノミネートでは、ジェームズ・マンゴールド監督が作品賞、監督賞、またティモシー・シャラメが主演男優賞、そして助演男優賞にエドワード・ノートン、助演女優賞にはモニカ・バルバロがノミネート。そのほか脚色賞、音響賞、衣装デザイン賞にもノミネートされ、計8部門にノミネートされる快挙を果たした。
ジェームズ・マンゴールド監督は、制作に関わったすべての人々、共同脚本家、主演のティモシー・シャラメに感謝の意を表するとともに、ボブ・ディランに対して「私たちに託してくれた信頼に永遠に感謝します」との熱い思いを述べた。
また、主演のティモシー・シャラメも「偉大なアーティストであり詩人、思想家、そして『未知の存在』であるボブ・ディランのおかげです。私たちの作品がアカデミーに認められることは、ボブの永遠の遺産を証明するものです。ありがとう!!」と、その功績を改めて讃え、最大限の感謝の言葉を贈った。
なお、ジェームズ・マンゴールド監督は、2月3日(月)に都内で実施されるジャパンプレミア試写会、そして翌2月4日(火)にはサーチライトプレミア試写会へ参加など、観客との交流を通じて作品の魅力や制作秘話について語る貴重な来日イベントへの登壇が決定している。
アカデミー賞ノミネートのキャスト&スタッフ コメント全文
ジェームズ・マンゴールド<作品賞、監督賞、脚色賞>
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、多くの人々の信念によって成り立った本物の作品です。6年の歳月をかけ、私たちのチームと素晴らしいキャストの献身的な努力によって完成させることができました。8部門でのノミネートに心から興奮し、喜びを感じています!サーチライトとディズニー、共に製作を手掛けた仲間たち、共同脚本家のジェイ・コックス、そしてこの名誉を授けてくれたアカデミー、ティモシー・シャラメのパートナーシップと友情、そしてもちろん、ボブ・ディランが私たちに託してくれた信頼に永遠に感謝します。
ティモシー・シャラメ<主演男優賞>
この栄誉を大変光栄に思います。そして何よりも、この作品がこのように認められたことに心から喜んでいます! モニカ・バルバロとエドワード・ノートンがピート・シーガーとジョーン・バエズというフォークのアイコンを命を吹き込んでくれたことに感謝しています。そしてまさに時代を代表する才能を持つ友人、エル・ファニングと一緒に仕事ができたことは特権でした。私たちの技術スタッフとアリアンヌ・フィリップスが1960年代に新しい視点を加えてくれたことを誇りに思います。最も重要なのは、私たちの作品を熟練の手で導いてくれた偉大なジェームズ・マンゴールド監督に感謝することです。そしてもちろん、これが実現できたのは、偉大なアーティストであり詩人、思想家、そして「未知の存在」であるボブ・ディランのおかげです(そしてディラン探求の“ツアーバスの鍵”を渡してくれたジェフ・ローゼンにも感謝します)。私たちの作品がアカデミーに認められることは、ボブの永遠の遺産を証明するものです。ありがとう!!
エドワード・ノートン <助演男優賞>
本当のところ、これは私たち全員が誇りに思っている素晴らしいキャストへの賛辞だと思います。ジェームズ・マンゴールドが素晴らしい手腕で監督してくれました。そして、もしこの映画がピート・シーガーの素晴らしい人生と精神に、より多くの人々をつなげることができたのであれば、さらに光栄です。彼の美しい精神を表現できたことは最大の特権でした。
モニカ・バルバロ<助演女優賞>
このノミネートの知らせを受けた時、私は文字通り衝撃を受けました。それは、ジム(ジェームズ・マンゴールド監督)が私をこの映画にキャスティングしてくれた時も同じでした。『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』というプロジェクトに参加できたことは、生涯の名誉です。ジョーン・バエズや本作に描かれた数多くのアーティスト、さらにこの映画の製作に携わった全てのアーティストを心から尊敬しています。そして、私が尊敬している女優の皆さんと共に、この部門に私の名前があることにとても恐縮しています。全員の素晴らしい仕事をこのように評価してくださったアカデミーに深く感謝しています。
アリアンヌ・フィリップス<衣裳デザイン賞>
私はまだショックを受けています。友人で監督のジェームス・マンゴールドと一緒に認められたことに興奮と光栄を通り越しています。とてもパーソナルでやりがいのあった作品で、さらに何度も延期された末に、5年もかかって完成させた映画でこのような評価をいただいたことに感謝しています。
トッド・A・メイトランド、ドナルド・シルヴェスター、テッド・キャプラン、ポール・マッセイ、デイヴィッド・ジャマルコ <音響賞>
素晴らしいアーティストたちと共にノミネートされて光栄です。この映画は私たち全員にとって愛の結晶です。私たちが創り出した唯一無二の体験に、これ以上の誇りはありません。ジェームズ・マンゴールド監督のビジョンを実現できたことは、一生に一度のチャンスでした。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は2月28日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)