加藤シゲアキ&Aぇ! group・正門良規W主演作も 『MIRRORLIAR FILMS Season7』ラインナップ&場面写真解禁

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2025年01月25日 09:10  クランクイン!

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『MIRRORLIAR FILMS Season7』、加藤シゲアキ監督作『SUNA』より (C)2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
 5月に公開される短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season7』の全5作のラインナップが発表、場面写真が解禁された。併せて、『Victims』監督・加藤浩次、主演・矢本悠馬、『SUNA』監督・加藤シゲアキと、加藤シゲアキとダブル主演を務める正門良規(A ぇ! group)らのコメントが到着した。

【写真】監督・加藤浩次、主演・矢本悠馬『Victims』ほか、『MIRRORLIAR FILMS Season7』各作品場面写真ギャラリー

 2020年より始動した、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする『MIRRORLIAR FILMS』(ミラーライアーフィルムズ)は、メジャーとインディーズを超えた多彩なクリエイターによる短編映画制作プロジェクト。

 2024年のSeason6までに著名クリエイターから一般公募まで、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した47本の短編映画を劇場公開。全国の地域と連携して映画製作を通じた地域創生や人材育成に取り組んできたが、2025年以降は、米ハリウッドで開催されているグローバル・ステージ・ハリウッド映画祭とのクリエイター育成に関するコラボレーションを予定しており、日本のクリエイターを世界に紹介するプラットフォームとしても期待されている。

 このたび、『MIRRORLIAR FILMS Season7』のラインナップが解禁。

 俳優として活動する傍ら2017年より映像制作集団「着火塾」の代表に就き、クリエイターとしても活動する武田成史が監督を務める『KUTSUYA』。小説家を生業としつつ、裏では悪事に手を染める主人公の男と、ある靴屋の物語を描く。

 お笑い芸人、そしてMCとしても活躍する加藤浩次が念願の初監督を務め、矢本悠馬を主演に迎えた『Victims』。付き合いたてのカップルが路駐した車が、他の車に挟まれてしまい動けない。するとその車から、強面の男が怒鳴りながら出てきて…。共演に田辺桃子、奥野瑛太、雛形あきこが出演する。

 舞台やミュージカルを中心に女優としても活動し、本作が初監督作品となる香月彩里監督作『ヒューマンエラー』。AIによって人生を翻弄されながらも、AIに救われるある一人の男の物語を描く。

 NEWSのメンバーとして活躍しながら、作家としても数々の話題作を輩出している加藤シゲアキが監督を務め、正門良規(Aぇ! group)とダブル主演を果たした『SUNA』。砂によって窒息死するという奇妙な事件が多発する東海市。二人の刑事が事件を追うと、謎の奇妙な老婆に辿り着くが…?

 Bad Robotやヒストリーチャンネルのドキュメンタリープロジェクトに参加し、NAACPイメージ賞にノミネートされた「ルーツ:A History Revealed」を含む数々の作品に携わる坂本ショーン監督作『ウエディング』。内戦が激化する近未来のアメリカを舞台に、二人の父親が自らの選択と行動の意味を激しく問い直していく。

『Victims』監督・加藤浩次は「主観と客観は対義語であるが客観視しているのは自分であるから客観も主観になりうることがあると思います。そんな人間の思考プロセスを描いた作品になっております」自身の監督作を説明。

 『Victims』主演・矢本悠馬は「加藤監督と僕と素晴らしいキャストの掛け算がどういったものになっているのか、撮影が終わった今でも沸々としています」と話している。

 『SUNA』監督・加藤シゲアキは「主人公の遠山を演じてくれた正門良規は、そうした人間らしさを彼なりの抽出方法で表現してくれました。また正門のみならずキャスト・スタッフの皆がこの物語を面白がってくださったおかげで、15分とは思えない緊張感を生み出してくれました。砂が映画を観られた方々のトラウマにならないことを祈るばかりです」とコメント。

 加藤シゲアキとダブル主演を務める正門良規(A ぇ! group)は「今、僕が出来る事は全てカメラの前で出し切った気がしています。15分という短い時間ですがとても濃密なミステリーに仕上がっていると思います」と自身をのぞかせた。

 『MIRRORLIAR FILMS Season7』は、5月より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国の劇場で2週間限定上映。

 監督陣、キャスト陣のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■『KUTSUYA』武田成史監督

 昨今、自分勝手な行為で他者を傷つけたり、迷惑をかける出来事が目に入ります。誰かを苦しめる行為は、自分を苦しめる。誰かを陥れる行為が、自分を陥れる。主人公の言動を見て、日頃の自分の言動を振り返ったり、今後の振る舞いを改めたり、今の自分を清算するきっかけになるれば幸いです。

 また、脚本を書く上で伝わるか伝わらないか、ギリギリまで情報を減らしたつくりにしました。その余白の部分を作品を観た方同士で語り合っていただけると嬉しいです。

■『Victims』加藤浩次監督

 主観と客観は対義語であるが客観視しているのは自分であるから客観も主観になりうることがあると思います。そんな人間の思考プロセスを描いた作品になっております。結局色々御託を並べましたがただのコメディーです。観ていただける方々には純粋に楽しんでいただきたいと思っておりますし、テーマ性などは皆さんそれぞれで見出していただきたいと思っております。僕自身テーマは見失っております。炎天下の中、タイトなスケジュールで参加してくれた演者の皆様には感謝しかありません。

■『Victims』矢本悠馬

 加藤監督とは、映画『室井慎次 生き続ける者』で共演させて頂きました。絡みのあるシーンは少なかったものの、サッカーが好きという共通点をきっかけに、贅沢にも空き時間たくさんお話をさせて頂きました。

 監督が映画好きだということも会話した中で知っていましたし、僕が物心ついた頃から第一線でご活躍されてる加藤浩次さんが作りたい映画ってどんなものなのかと、ワクワクしまして、ぜひ!出演したいです!となりました。

 撮影中の監督は誰よりも楽しそうに仕事をされてました。ただ、加藤浩次さんを前にコメディをやるのは正直シビれました。加藤監督と僕と素晴らしいキャストの掛け算がどういったものになっているのか、撮影が終わった今でも沸々としています。

■『ヒューマンエラー』香月彩里監督

 これまで架空の映画の予告編を作り、毎年エイプリルフールに「主演映画の予告編が公開になりました!」とSNSで公開し、完全なる自己満足で映像制作を楽しんでいた私に、妹が「ミラーライアーフィルムズというのがあるよ、ちゃんと1本作ってみたら?」と教えてくれたのが、今回初めて映画を制作するきっかけでした。選出いただき、夢のようです。

 おそらく、「初監督作品の映画が、ミラーライアーフィルムズに選出いただきました!」とSNSで告知したら、フォロワーの皆さんは、また架空シリーズか、と思われるかもしれません…。皆様、「ヒューマンエラー」は架空ではなく、存在する映画です。ぜひ、映画館でお確かめくださいっ!

 そして映画制作について何もわからないまま、溺れながら泳ぐ私についてきてくれたスタッフ、キャストの皆さん、扉を開いてくれたミラーライアーフィルムズの皆さん、心から感謝申し上げます。そして、妹よ、ありがとう。

■『SUNA』監督・主演 加藤シゲアキ

 あるところにあるものも、ないはずのところにあるとおそろしい。

 砂をモチーフに感覚がぐらつくような物語を、映画を作ろうと思ったのは、なにが間違いでなにが正しいのか判断することの難しさを日々実感しているからかも知れません。見えないものを恐れることは人間らしさにも通じるのでしょう。

 主人公の遠山を演じてくれた正門良規は、そうした人間らしさを彼なりの抽出方法で表現してくれました。また正門のみならずキャスト・スタッフの皆がこの物語を面白がってくださったおかげで、15分とは思えない緊張感を生み出してくれました。

 砂が映画を観られた方々のトラウマにならないことを祈るばかりです。

■『SUNA』主演 正門良規(A ぇ! group)

 SUNAに参加させて頂きました、正門良規です。

 初めてこのプロジェクトのお話を聞いた時に、凄くワクワクしたのを覚えています。アイドルとしてこういった現場に参加出来る事は本当に貴重な事だと思います。この現場に出会えた事に心から感謝したいです。

 個人的な話にはなるのですが、加藤くんの作品に出演するのは2度目で、初めて出演したのは舞台での事でした。加藤先生の初めての戯曲。その時はお芝居の経験もほとんどなく、加藤くんに少しご心配をおかけしたような気がします。ですが数年たって再び加藤くんの作品に参加でき、しかも監督、そして役者さんとしての先輩とご一緒するという事で少しでも「自分の成長した姿を見せたい!」という欲も芽生えました。今、僕が出来る事は全てカメラの前で出し切った気がしています。

 15分という短い時間ですがとても濃密なミステリーに仕上がっていると思います。皆様、どうぞ楽しみにしていてください!

■『ウエディング』坂本ショーン監督

 アメリカでは、政治的・文化的な分断が進む中、その一因として「自分の信念や意見が絶対に正しい」とする態度が広がりつつあることが指摘されています。このような状況下では、議論において「純粋性」や「正当性」が過剰に重視され、「どの視点も完全ではない」という認識に伴う不快感や矛盾を受け入れる余地が失われつつあります。しかし、社会や人生の複雑性は、単一の視点や信念だけで捉えられるものではありません。私が手掛けた『ウエディング』は、人が自らの疑念や内面の葛藤に向き合うことができず、それにより生じる不安や矛盾と和解する困難さを知的・感情的に探求する試みです。
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