鉄拳、素顔での大河「べらぼう」出演がネットで話題に 公開に踏み切った理由とは「あまり見せたくないとも思ったんです」【インタビュー前編】

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2025年01月25日 10:04  モデルプレス

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合同取材会に出席した鉄拳(C)モデルプレス
【モデルプレス=2025/01/25】大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK総合テレビ、毎週日曜午後8時〜/BS・BSP4K、毎週日曜午後6時〜/BSP4K、毎週日曜午後0時15分〜)に出演する鉄拳(てっけん/52)が合同取材会に出席。素顔でドラマに出演する心境や、周囲の反響を明かした。【インタビュー前編】

【写真】鉄拳「イケメン」と話題の素顔

◆横浜流星主演大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

本作は“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎(横浜流星)が主人公。森下佳子氏の脚本で、笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマを描く。鉄拳は蔦重初期の錦絵「雛形若菜初模様」を手掛けた絵師・礒田湖龍斎(いそだこりゅうさい)を演じる。素顔での扮装写真が公開されると、「イケメン」「渋い」などの声が寄せられ、大きな注目が集まった。

◆鉄拳、素顔で「べらぼう」出演「これはチャンス」

― 素顔でのご出演が話題ですが、お話があったときに戸惑いなどはありませんでしたか?

鉄拳:素顔は意外と出していて、「情熱大陸」(MBS・TBS系)とか、「海の上の診療所」(フジテレビ系/2013)にも、鉄拳ではなく本名の倉科岳文として顔を出していたので、特に問題はなかったです。もうおっさんだし、あまり見せたくないとも思ったんですけど、大河ドラマにめちゃくちゃ出たかったので、「これはチャンスだな」と思い、出たい気持ちの方が勝っちゃいましたね。

― メイクをするときとノーメイクのときの基準はあるのですか?

鉄拳:基準は特になくて、鉄拳(メイク)で良ければ鉄拳ですが、「素顔を出してください」と言われたら意外と出します(笑)。元々、父親がお笑い芸人を大嫌いで、バレないようにメイクをしたのがきっかけなので、今は父にも周りの人にもバレているため問題はないです。

― お父様は素顔での大河ドラマ出演に喜ばれていましたか?

鉄拳:結構照れていましたね。「今度、大河出るんだ」って言ったんですけど、少し半信半疑だったのか「ふ〜ん」という感じで。でも本当は喜んでいると思います。僕の周りの人はみんな驚いていました。

ほかにも、中学校のときの美術の先生とは今でも連絡を取っているのですが、報告したらすごく喜んでいました。版画をやっている人だったので湖龍斎さんに興味を持ってくれて、僕よりもを湖龍斎を調べていろいろアドバイスしてくれて。その先生に教わって漫画の賞をとったことがあるので、恩返しができたと思います。

◆鉄拳、声を出すまで現場で気付かれず「カットが出た瞬間に笑いが」

― ネット上でも素顔が話題になっていましたが、反響はご覧になりましたか?

鉄拳:見ました。「べらぼう」公式のX(旧Twitter)の投稿に書いてあったコメントを全部見ました。否定的なものもあるかと思ったのですが、公式だからか「渋い」とか、皆さん結構いいことを書いてくれていて良かったです。普段はあまりしないのですが、嬉しくてリポストしちゃいました。オンエア後の反響は少し怖いです(笑)。

― キャスト、スタッフの方の素顔への反応はいかがでしたか?

鉄拳:全くなかったです。現場のスタッフさんもみんな半信半疑の顔をしていました。ずっと反応がなくて、「あれ、人気ないな」と思っていたのですが、セリフを言うシーンで声を出したら、カットが出た瞬間に笑いが起きました。多分、そこで初めて「鉄拳だったんだ」と分かったんだと思います(笑)。声にも特徴があると言われるので、声で認識したのかな。

― お笑い芸人になる前に俳優の養成所に所属していたのですね。

鉄拳:はい。俳優になってみたいと思い、劇団東俳に合格して所属していました。外郎売という発声練習をしていたら、先生から「君は滑舌が悪いから俳優には向いてない」と言われて、そこで初めて滑舌が悪いことを知り、俳優には向いていないんだと諦めました。その先生に「大河ドラマ出る」って言いたいですね。

◆鉄拳、横浜流星と記念撮影

― 横浜流星さんとの共演シーンはいかがでしたか?

鉄拳:かっこよかったです。最初は緊張していましたけど、やはり絵を描くことが中心だったので、意外と緊張しませんでした。セリフが長かったら多分緊張していましたね。あと、西村(まさ彦/西村屋与八役)さんが一緒にいてくれて、現場を和ませてくれたので、西村さんには毎回いてもらいたいです(笑)。

― 撮影現場ではお話されましたか?

鉄拳:撮影以外のことは特に喋っていないんですよ。皆さんは慣れていらっしゃって休憩になるとすぐにいなくなるのですが、僕は絵に集中していてずっとスタンバイしてたので、あまりお話できなかったです。実はサインをもらおうと思っていて色紙を持っていたのですが、タイミングがあわず、お願いしそこねました(笑)。でも、最後に「写真撮ってください」と言って、横浜さん、西村さんと3人で写真を撮りました。記念になります。

◆鉄拳、演技は苦手

― 演技が苦手とおっしゃっていましたが、実際に撮影をしてみての感想をお聞かせください。

鉄拳:やっぱり苦手です。セリフが短かったので助かりました。セリフが長かったら、多分パニックで描けなかったです。今後も、一言だけだったら何でも受けます(笑)。僕に与えられた仕事は浮世絵をうまく描くことだと思ったので、演じることは考えていませんでした。できることをやって、演技はもう見てもらわなくてもいいというくらいの気持ちで臨みました(笑)。

― 演出に関して指導されたことはありますか?

鉄拳:特になかったですね。もしかしたら湖龍斎さんが入ってきていたのかもしれないです。

― 大河ドラマのセットや撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

鉄拳:セットや照明が素晴らしくて、江戸時代の街並みがそのままスタジオの中にあって、本当に外で撮影してるみたいな感じだったので、ベタベタ触っていました(笑)。また、今回初めて特殊メイクでかつらを付けたのですが、すごく締め付けられたので痛かったです。「我慢してください」と言われたので、我慢していました。そういうセットや衣装で気が引き締まる部分がありました。

― 撮影期間は忙しかったと思いますが、リフレッシュ法を教えてください。

鉄拳:リフレッシュはたくさんあります。夕飯の献立を考えて、スーパーへ買い物に行って、どれが安いかとかを見繕って「今日これにしよう」と考えたり、家で料理を作ったりするのがすごくリフレッシュになりました。

◆鉄拳、視聴者へのお願い「リアルタイムで観ているので」

― 第3回までの放送をご覧になって、感想をお聞かせください。

鉄拳:すごく時間と手間とお金がかかっているなと感じました。これまで、戦国系の大河ドラマばかり観ていたのですが、「べらぼう」はセットが凝っており、役者さんもすごく豪華で、さすが放送100年企画という感じで、これに懸けているのを感じました。

演者として出るのは少しプレッシャーです。皆さんすごく期待してくださって、横浜流星さんと一緒にずっと出ていると思っている人もいてハードルが高くなっちゃっているのですが、本当に一瞬です。なので、そこだけは期待しないでください(笑)。

― 第4回に登場しますが、リアルタイムで視聴される予定ですか?

鉄拳:視聴します!Xで反響を確認しますね。リアルタイムで観ているので、悪いことを書かないでください(笑)。褒められると伸びるタイプなので、褒めてください!次に繋げるのは、皆さんのコメントだと思うので、「べらぼう」にまた鉄拳が出ることを期待するようなコメントを書いてください。それをNHKさんに見てもらって、湖龍斎さんの役が終わっても、別の役で「べらぼう」に出られたら嬉しいです。通行人でも、お茶を運ぶシーンでもいいです(笑)。

★浮世絵に初挑戦した感想や、演じる礒田湖龍斎の魅力を語ったインタビュー後編も公開中。

(modelpress編集部)

◆「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」第4回あらすじ

『一目千本』で成功した蔦重(横浜流星)は、次なる一手に、呉服屋の入金で店の着物を着た女郎の錦絵を作る計画を立てるも、自身の知名度の低さで資金集めに苦戦する。そんな中、西村屋(西村まさ彦)が共同制作の話を持ち掛け、錦絵作りは順調と思われたが…。一方、田安治察(入江甚儀)亡き後、賢丸(寺田心)は、田沼意次(渡辺謙)が画策した白河藩への養子の一件を撤回するため松平武元(石坂浩二)にある頼みを命じる。

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