チャップマンが登場したのは、J-WAVEの番組『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)内のコーナー「TAKENAKA FEATURE FOCUS」。ここでは、1月31日(金)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
第67回グラミー賞の授賞式はWOWOWでアーカイブ配信中だ。
・第67回グラミー賞授賞式®視聴ページ ※字幕版
https://www.wowow.co.jp/music/grammy/
大規模火災があったなか、授賞式を開催する理由
第67回グラミー賞授賞式が、日本時間では2月3日(月)に開催。その主催団体であるザ・レコーディング・アカデミーは、1月7日に発生した山火事により甚大な被害に見舞われているロサンゼルスに義援金を拠出し、救援・支援活動に務めている。この火災による被害面積は山手線内側のおよそ2.5倍におよび、30名近くが命を落とした。音楽界への影響も大きく、ライブハウスやスタジオ、歴史的な楽譜、マスターテープ、楽器など数々の音楽に関する資産が失われている状況だ。
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チャップマン:どうして続けることになったのか。ロサンゼルスが大変な被害を受けたのは確かですが、まずは私たちができることとして「支援金・義援金を募る」ということを考えました。開催について内部ではいろんな議論があり、ロサンゼルス市当局ともミーティングを重ねたんです。その結果、こういう状況だからこそ、音楽の力だけでなく、賞にノミネートされた人やセレブリティのみなさんの影響力を借りて「世界に向けて訴えたい」という思いになりました。
ジョン:支援金・義援金に関して、100万ドルと報じられていますが、実際はどのくらい集まったのでしょうか。
チャップマン:音楽界のみなさんから約2,000件のリクエストをいただき、これまで420万ドルが集まりました。ほかのチャリティーのみなさんとも協力しつつ、オンエアを通じてローカルな支援活動とあわせて大きな試みを展開したいと思っています。
ジョン:反応はどうでしたか?
チャップマン:音楽界で被害を受けた方々に直接話を聞いて、感謝の声が多く手応えを感じています。また、“ミュージックエアーズ”という福祉団体を立ち上げて、被災者のみなさんを直接サポートしています。「どんな支援が必要か」を聞き取り、まずは失われた楽器を補充するかたちで動き始めています。
“唯一無二”のステージに
第67回グラミー賞授賞式では、災害現場にいち早く駆けつけて作業をする「初期対応者」への敬意も表現されるという。
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ジョン:災害を受け、プロデューサーや司会者、出演者のみなさんとは、どんなやり取りがあったのでしょうか?
チャップマン:うれしいことにトレバー・ノアが5回目となる司会を務めてくれます。そして、エグゼクティブプロデューサーのベン・ウィンストンさんらとともに、昼夜とおして「どんな演出がベストか」「音楽の力でどう支援を表現するか」を徹底的に話し合って、本当に考え抜いた演出にしようとしています。
ジョンが「授賞式のスペシャルゲストのヒントは?」と問うと、チャップマンは「ここでは言えませんよ」と笑い交じりに答えた。
チャップマン:とにかく観ていただければ。すでに、すごいラインナップが発表されているので、チェックしていただきたいです。チャペル・ローンやレイ、サブリナ・カーペンター、また、スティーヴィー・ワンダーやシャキーラ、ジョン・レジェンド、クリス・マーティンなど、多くのレジェンドも登場します。唯一無二のステージになると思いますよ。
ジョン:チャップマンさんが個人的に楽しみにされているのは、どのようなことですか?
チャップマン:まだリハーサルは観ていないんですが、サブリナ・カーペンターとチャペル・ローンのステージは、ビューティフルなパフォーマンスになると思います。素晴らしいパフォーマンスの数々が融合されたステージを、みなさんご期待ください。
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チャップマン:ふたりは本当にパワフルで、ツアーの記憶も新しいですよね。ずっと成功し続けてきたアーティストです。グラミー賞はみなさんの功績を称え、祝うものでありながら、“競い合い”というストーリーも展開します。今年もふさわしいみなさんがノミネートされていると思います。
授賞式では、グラミー賞を3番目に多く獲得している偉大なるアーティストで、2024年に逝去したクインシー・ジョーンズの功績を称えるステージも行われる。ジョンも「楽しみにしております」と、期待に胸を膨らませていた。
『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』のコーナー「TAKENAKA FEATURE FOCUS」では、日本、そして世界で進行形のニュースについて、生電話で話を聞く。放送は毎週金曜の7時15分頃から。
番組情報
〜JK RADIO〜TOKYO UNITED
毎週金曜
6:00-11:30
ジョン・カビラ
オフィシャルサイト