2月3日に開かれた衆議院予算委員会での石破茂首相の答弁に批判が集まっている。
上がり続ける税収の一方で
首相は国民民主党の浅野哲衆院議員から「いま税収増を見込んでおります。ぜひ国民に還元してほしい」とただされると、以下のように答弁した。
「国の財政状況というものは不測の事態にも備えまして、さらに安定させていくことも必要なのではないか。できるものであればお返ししたいけれども、今の状況はなかなかそれを許すような状況にありません」
日本の税収は増え続けており、4年連続で過去最高を更新し続けている。
2023年度は72兆761億円で、24年度は当初見通しで73兆4350億円と発表されており、5年連続増収の見込みだ。内訳は、消費税が23兆923億円でトップ。次が所得税で22兆530億円と、国民が働いて手にした給与から吸い上げている。
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石破首相の心ない発言にXではこんな投稿が。
《石破よ楽しくねえぞこの国ちっとも》
《む、か、つ、く、》
《石破総理の自民党はまったく信じられない。基礎控除を178万円にしない石破総理は国民の敵》
《税収増なら税金かえしてよ》
といった具合にストレートに石破首相への怒りをぶつけるものから、
《石破政権が目指す(?)『楽しい日本』ってのは、日本人にとっての地獄になりそうだな》
といった落胆の声。また、
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《税収が過去最高で還元できる余裕がないような放漫財政なら、今の財務省や自民党に国政は無理ということやな》
など、財務省や自民党の無策を指摘する意見が多数ポストされた。石破首相の答弁について全国紙政治部記者は次のように語った。
「石破首相は総理になる前となってからの発言にギャップがありすぎですね。自民党総裁選では『国民のための政治』と言って起きながら、国民が払った税金を還元しないなんて言ったら批判されるに決まってますよ」
2月3日にJNNが発表した石破内閣の支持率は、37.1%で先月より4.3ポイント下落。不支持率は前月の調査から4.5ポイント上昇し、59.7%だった。
「今回の発言の影響はこのあとの支持率に反映されると思います。支持率がどこまで下がるか、注目ですね」(前出の全国紙政治部記者)
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夏には参議院議員選挙が控えているが、それまで内閣が持つのだろうか。