2月13〜16日に北欧スウェーデンで開催される2025年WRC世界ラリー選手権第2戦『ラリー・スウェーデン』へ向けて、最高峰のRC1クラスを含む全62台が名を連ねたエントリーリストが公開されている。
シーズン唯一のフルスノーラリーとして、昨年同様2月に開催される『ラリー・スウェーデン』。ノンハイブリッドのラリー1マシンで争われるRC1クラスには、4チームから計12台が集結することとなった。
なかでも、前戦『ラリー・モンテカルロ』でワン・ツーフィニッシュを飾ったTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)と、姉妹チームのTGR-WRT2からは、計5台のトヨタGRヤリス・ラリー1がエントリーする。
TGR-WRTのマニュファクチャラー登録クルーは、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)だ。
そして4台目にはロレンツォ・ベルテッリが乗り込むこととなった。ベルテッリは、これまで長きにわたってMスポーツのマシンを使ってプライベーターとして参戦してきた36歳で、ハイブランド『プラダ』や『ミュウミュウ』のディレクションを担うミウッチャ・プラダの長男だ。近年はトヨタのマシンを乗ることが増えており、今年もトヨタGRヤリス・ラリー1での出走となる。
なお、姉妹チームのTGR-WRT2のマシンには、引き続きサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が乗り込む。
一方、昨年大会を制しているヒョンデ・シェル・モービスWRTからは、3台のヒョンデi20 Nラリー1がエントリー。ラインアップは開幕戦と変わらず、ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(1号車)、オット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、アドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア組(16号車)といった今季の固定ラインアップが名を連ねている。
そして、残るMスポーツ・フォードWRTからは、開幕戦から台数倍増となる4台のフォード・プーマ・ラリー1が登場する。マニュファクチャラー登録となるのは、フルタイムドライバーであるグレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ組(13号車)とジョシュ・マッカーリーン/エオイン・トレイシー組(55号車)の2台だ。
そして、フォード・プーマ・ラリー1のクルーとして追加でエントリーしているのは、ラトビア出身の注目ルーキーであるマルティン・セスクス/レナ―ル・フランシス組(22号車)。昨年WRC最高峰デビューを飾り、Mスポーツから3戦を戦ったが2025年は6ラウンドに計画を拡大し、その初戦としてスウェーデン大会にエントリーする。さらに、Mスポーツと関係の深いプライベーターのジョルダン・セルデリディス/フレデリック・ミクロット組(9号車)もエントリーしている。
全12台のラリー1マシンが集うシーズン唯一のフルスノーラリー、『ラリー・スウェーデン』のエントリーリストは以下の通り。第2戦は、2月13日(木)のシェイクダウンセッションから走行が開始となる予定だ。
■2025年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
エントリーリスト(1月17日付)
No.TeamCarDriver&Co-DriverEligibility1ヒョンデ・シェル・モービスWRTヒョンデi20 Nラリー1ティエリー・ヌービルマルティン・ウィダグM33トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1エルフィン・エバンススコット・マーティンM8ヒョンデ・シェル・モービスWRTヒョンデi20 Nラリー1オット・タナクマルティン・ヤルヴェオヤM16ヒョンデ・シェル・モービスWRTヒョンデi20 Nラリー1アドリアン・フルモーアレクサンドル・コリアM18トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1勝田貴元アーロン・ジョンストンM69トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1カッレ・ロバンペラヨンネ・ハルットゥネンM13Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1グレゴワール・ミュンスタールイス・ルッカM5トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1サミ・パヤリマルコ・サルミネンM22Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1マルティン・セスクフランシス・レナール55Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1ジョシュ・マッカーリーンエオイン・トレイシM37トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1ロレンツォ・ベルテッリシモーネ・スカットリン9Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1ジョルダン・セルデリディスフレデリック・ミクロット