F1タイヤサプライヤーのピレリは、今週スペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行っていた2026年用タイヤテストを、2月5日に終了した。今回の2日間のテストには、フェラーリとマクラーレンが協力、それぞれテスト用に改造したマシンを走らせ、スリックタイヤのデータを収集した。
フェラーリは、2024年型マシンSF-24を持ち込み、2日間とも、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールふたりが作業を行った。マクラーレンは2023年型MCL60を使用、初日はランド・ノリスが担当し、2日目にはオスカー・ピアストリが登場した。
5日、ルクレールは74周(ベストタイム1分14秒971)、ハミルトンは74周(ベストタイム1分16秒759)、ピアストリは152周(ベストタイム 1分15秒815)を走行したと、ピレリは発表している。それぞれ、ピレリのために実行した作業プログラムが異なるため、ラップタイムに意味はない。
ピレリのモータースポーツディレクターのマリオ・イゾラは「来シーズンに向けてさまざまなコンストラクションを比較しつつ、ハード寄りのコンパウンドを試し、非常に有益なセッションだった」と2日間を振り返った。
「バルセロナ・サーキットは、エネルギーとデグラデーションの点で、タイヤに最も厳しいサーキットのひとつとして知られている。そのため、この2日間で収集した情報は、この世代のタイヤの今後の開発にとって重要なものになるだろう」
ピレリは、先週はポール・リカールで、今週はバルセロナで、タイヤ開発テストを実施した。次回は2月12日、13日にスペイン・ヘレスでテストを行い、アルピーヌ(2日間)、マクラーレン(1日)、メルセデス(1日)が協力する。シーズン前最後のテストは、3月2日と3日にバーレーンで開催され、アルピーヌとウイリアムズが両日参加する予定となっている。