昨年消費支出、1.1%減=2年連続マイナス、12月は2.7%増
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2025年02月07日 09:01 時事通信社
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総務省が7日発表した2024年の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は月額の平均が30万243円と、物価変動の影響を除いた実質で前年比1.1%減少した。マイナスは2年連続。物価高の影響で、食料や光熱・水道を中心に家計の節約傾向が見られた。
内訳は、食料が0.4%減で5年連続マイナス。価格高騰による買い控えで、野菜・海藻が4.2%減、果物が6.9%減となるなど幅広い品目の消費が減少した。8月に品不足などで価格が高騰し、需要も急増した米は4.4%増だった。
光熱・水道は6.8%減と2年ぶり減少。年初の暖冬による暖房需要の低下や使用量を節約する動きを反映し、電気代が8.8%、ガス代が9.0%、それぞれ減少した。
このほか、自動車購入が、一部メーカーの認証不正による生産・出荷停止が響き減少。円安の影響で外国パック旅行費も落ち込んだ。
同時に発表された24年12月の消費支出は35万2633円と、実質で前年同月比2.7%増加した。プラスは5カ月ぶりで、22年8月(5.1%増)以来の高い伸びとなった。食料は減少が続いた一方、自動車購入や設備修繕などの支出が増えた。
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