2024年F1第21戦サンパウロGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル) レッドブル・レーシングは、暗号資産取引所『Bybit(バイビット)』との契約終了によって生じた空白を埋めることになる、暗号通貨企業『Gate.io』との複数年にわたるスポンサー契約を発表した。2025年のF1シーズンに先立って開始される予定のこの契約は、最先端の技術と革新への取り組みで知られるふたつの組織間の重要な協力関係を示すものだ。
レッドブルとGate.ioの交渉は、1億5000万ドル(約228億円)相当と報じられていたバイビットとの3年契約が更新されないことが明らかになった後に始まった。チームは新たなパートナーシップについて、「これはレーストラックとデジタル経済の双方において、パフォーマンス、イノベーション、および最先端技術の絶え間ない追求で知られる業界リーダー2社を結びつける大きな節目だ」と述べた。
■著名なブランドと世界的な露出
Gate.io のロゴは、具体的にはレッドブルの2025年型マシンのフロントウイング、リヤウイング、ヘッドレストに大きく掲示される。さらに同社のロゴは、現在4度の世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと、彼の新チームメイトであるリアム・ローソンのレーシングスーツおよびチームキットにも表示される。さらにフェルスタッペンのヘルメットにもGate.ioのロゴが掲示され、F1界においてこの暗号通貨企業の存在感がさらに強まることになる。
「Gate.ioをチームに迎えることができてとても興奮している」と、レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーはコメントした。
「Gate.ioは、技術革新の最前線に立つというオラクル・レッドブル・レーシングの情熱を大いに共有しているブランドだ」
「ともに我々は世界中のファンのために、チームとより没入感のある独自のつながりを築き、現状を打破することを恐れない同じ志を持つパートナーとして協業することを楽しみにしている」
Gate.ioの創設者兼CEOであるリン・ハンもホーナーの意見に同調し、両者が技術の卓越性を目指す共通の意欲を持つと主張した。
「Gate.ioでは、ブロックチェーンでもレーストラックでも、イノベーションとパフォーマンスは密接に関係していると考えられている」
「オラクル・レッドブル・レーシングがエンジニアリングの限界に挑戦しているのと同じように、我々はブロックチェーン技術を継続的に進化させ、デジタルファイナンスの透明性、スピード、効率性を高めている」
ハンはまた、伝統的な金融を超えたブロックチェーンの役割の拡大についても強調した。
「この提携は、ブロックチェーンが金融の域を超えつつある時期に実現したものだ。モータースポーツのような世界的な産業と、ブロックチェーンが交わる新たな方法を模索できることに興奮している」
大きな注目を集めているこのパートナーシップにより、レッドブル・レーシングはデジタル金融の世界とのつながりを強化する一方で、進化を続ける暗号通貨分野において継続的な存在感を確保する。2025年シーズンが近づくなか、レッドブルとGate.ioとの提携は、モータースポーツとブロックチェーン技術のエキサイティングな融合を示唆している。