豪、脱炭素で対日協力深化=ゴードン大阪・関西万博代表に聞く

0

2025年02月12日 09:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

インタビューに答える大阪・関西万博のオーストラリア政府代表ナンシー・ゴードン氏=10日、キャンベラ
 4月開幕の大阪・関西万博に出展するオーストラリアの政府代表ナンシー・ゴードン氏が時事通信のインタビューに応じ、脱炭素化を軸に日本との協力を深化させたいとの考えを強調した。

 ―万博で特に訴えたいことは。

 持続可能な社会だ。豪州のパビリオンの鉄骨は2021年の東京五輪の会場で使われたもので、将来も再利用できる。循環型経済に向けて何ができるかを示したい。

 ―日本からの投資獲得に万博をどう生かすか。

 日ごろから大使館や総領事館が活動しているが、万博は格別に大きな機会だ。日本企業との交流を拡大して新たなパートナーを見つけ、潜在的な投資を掘り起こしたい。再生可能エネルギーや(再エネで製造する金属の)グリーンメタル、希少鉱物、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留技術など、脱炭素化の分野で協力を深めていきたい。

 ―脱炭素以外に協力が期待できる分野は。

 宇宙関連技術はその一つだ。豪州は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と長く協力してきた経緯があり、万博期間中に共同でイベントを予定している。また、豪州は有力な治験の場所であり、医療や製薬の研究でも協力を強化したい。

 ―豪産牛肉(オージービーフ)は日本で有名だが、他にどんな特産品を売り込みたいか。

 豪州にはワインもあるし、海産物も豊富だ。先住民ゆかりのお茶や、(野草の)レモンマートルのせっけんなどもある。この機会に豪州文化の多様性に触れてもらいたい。 

    ランキングトレンド

    前日のランキングへ

    ニュース設定