38号車をドライブするアール・バンバー/ジェンソン・バトン/セバスチャン・ブルデー キャデラック・ハーツ・チーム・JOTAは、WEC世界耐久選手権の2025シーズンに向けたドライバーの組み合わせを発表した。これにより、ハイパーカークラス参戦チームのすべてのドライバーラインアップが固まった。
昨年までプライベーター・ポルシェ963を走らせ、今季よりキャデラックのワークスを担う同チームは、11月に6名のドライバーを発表していた。キャデラック・レーシングのドライバーであったアレックス・リン、アール・バンバー、セバスチャン・ブルデーが、JOTAに留まるウィル・スティーブンス、ノルマン・ナト、ジェンソン・バトンに加わる形だ。
今回、チームは2台のキャデラックVシリーズ.Rを走らせる6名の組み分けを発表。スティーブンスとナトは12号車に留まり、ここにはリンが加わる。
一方38号車では、バンバーとブルデーがバトンに加わることになった。
JOTAがキャデラックのワークスチームとして初めて迎えるシーズンに向けて、2台のドライバー陣をどのように編成するかの最終決定は、12月のポール・リカールでのテストと先月のアブダビのヤス・マリーナ・サーキットでのテストを経て行われたという。
チーム代表のディーター・ガスは次のようにコメントしている。
「我々には、キャデラックのプログラムに対する経験と新鮮な視点を兼ね備えた、非常に優秀なドライバーが6名いる」
「各ドライバーはそれぞれ独自の何かをもたらしてくれる。チームとして、我々の仕事は、グループ全体の強みを最大限に引き出すために、どの組み合わせがもっとも理にかなっているかを見極めることだった」
「チームの力学には性格や個性が大きな役割を果たすものだが、ドライビング・スタイルや好みも、各車に誰が乗るかを決める上で重要な要素だった」
「我々はこのプロセスに時間をかけてきた。(開幕戦の)カタールやそれ以降で、このふたつのトリオが何を達成できるかを見るのが、本当に楽しみだ」
JOTAの共同創設者であるデビッド・クラークは次のように付け加えた。
「ドライバー間だけでなく、チーム全体の相性をうまくとることは、チームとして我々が誇りに思っていることだ。他の人より重要な人は、ひとりもいない」
「誰もが自分の役割を担っており、全員がベストを尽くせるような適切なダイナミクスを作り出すことが、我々にとってトラック上での成功には不可欠なのだ」
「シーズン前のテストでは、ドライバーとクルーの間ですでに素晴らしいチームスピリットが築かれているのを目にしてきた。これは非常に励みになるが、我々は何事も当然とは考えない。それがJOTAのやり方だ」