大沢たかお、胸元はだけたスーツ姿　吉永小百合の『キングダム』鑑賞報告に感激「母親が泣いて喜ぶ」

　東京映画記者会（在京スポーツ紙7社が運営）が選ぶ『第67回ブルーリボン賞』の授賞式が12日、都内で開催され、『キングダム 大将軍の帰還』の大沢たかお（56）が助演男優賞に選出された。

【全身カット】かっこいい！胸元ざっくりスーツ姿で登場した大沢たかお

　大沢は胸元がはだけた、スーツ姿で登場。司会は、昨年の主演男優賞・ 神木隆之介（『ゴジラ-1.0』）と主演女優賞・ 吉永小百合（『こんにちは、母さん』）が務めた。吉永から「ラストの演説は本当に素晴らしかったですね。胸に響いてきました」と感想を伝えられると大沢は「まさか吉永さん、見ていただいたんですか？僕は目が合ってしゃべれるだけで感動で。母親が泣いて喜ぶと思います」とうれしそうに話していた。

　改めて受賞の喜びも。初受賞となったが大沢は「30年前に俳優を始めて、尊敬する諸先輩方が受賞されたのをずっと見ながら、いつか呼ばれることがあるかなと願いながらも30年間全く声はかからず。記者の方への態度が悪いのかな、と。優しくしていたんですけど」とボヤキながらも「呼んでいただいてすごくうれしい」とにっこり。そして「身が引き締まる思いがする。より役に集中して向かっていきたいと思います」としていた。

　『キングダム』はシリーズ1作目から約8年にわたって演じてきた王騎という役。過酷な増量やコロナ禍など困難も多かった。「なかなか8年携わる映画は今までの人生になかった。俳優としても、いち映画人としても、忘れられない貴重な出会いをさせてもらった。すごく感謝しています」としみじみと語った。

　また、『あんのこと』の入江悠監督が監督賞に選出された。直前に登壇していた入江監督とは、映画『AI崩壊』（2020）で一緒だった。入江監督はスピーチの冒頭で「受賞のコメントを考えようと思ったんですけど、隣の席に大沢たかおさんがいらっしゃって。すごいしゃべりかけてくるんですよ。6年ぶりぐらいの再会で。お互いにしゃべりたいことがあるんですけど、僕が立つ直前までしゃべっていて（笑）」と暴露し、会場には笑いが。大沢が受賞を終え、再び席で2人そろうと2人で仲よさげに談笑していた。

■『第67回ブルーリボン賞』
【作品賞】『侍タイムスリッパー』
【外国作品賞】『オッペンハイマー』
【監督賞】入江悠監督『あんのこと』
【主演男優賞】山口馬木也『侍タイムスリッパー』
【主演女優賞】河合優実『あんのこと』『ナミビアの砂漠』
【助演男優賞】大沢たかお『キングダム 大将軍の帰還』
【助演女優賞】小泉今日子『海の沈黙』『碁盤斬り』など
【新人賞】早瀬憩『違国日記』『あのコはだぁれ？』