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記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、いよいよバレンタインデーということで、チョコレート売り場が活気づいています。昨年、小学生女子がチョコをデコって友達に贈った「平成女児チョコ」がバズりカプセルトイにまで展開されました。そんなわけで、今回は平成のバレンタインデーについて振り返りたいと思います。
平成時代、バレンタインの街に流れていた音楽は国生さゆりwithおニャン子クラブの『バレンタイン・キッス』でした。昭和末期に発売され、平成でもなお定番曲でした。平成後半になるとPerfumeの『チョコレイト・ディスコ』も定着します。両楽曲の歌詞を比較しても、バレンタインの変化がよくわかるのです。
そして、オフィスで女性社員がお金を集めて男性社員にチョコレートを贈る光景も減っていくなど、平成ではバレンタインの意義も変化しました。
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チョコレート以外のグッズについても見てみると、缶バッジの存在感の大きさがうかがえます。おそらく、チョコと一緒にあげるオマケ雑貨アイテムといった位置づけでしょう。あくまで臆測ではありますが、バッグなどにつけて「チョコもらった」アピールができるという実用性があるのかもしれません。
さらに昭和の終わりから平成の始まりに盛り上がったのがタレントショップと、そこで売られるタレントグッズです。とんねるずのお店は名前が「バレンタイン・ハウス」。
「365日、毎日がバレンタインのように......」というのをコンセプトにしており、グッズにはハートマークとその文言が英語で描かれていました。
ほかには、チョコレート以外の贈り物として、CDがありました。ギフトCDという分野では、CDのレーベル面やブックレットにメッセージを書く枠があり、手紙が書けたので、バレンタイン向けのCDまで発売されたのです。
平成レトロブームの今、平成女児チョコを作るのもいいですが、あえてCDを贈ってみるのはどうでしょうか。
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撮影/榊 智朗