エルフィン・エバンス／スコット・マーティン組（33号車）が総合首位につけ、カッレ・ロバンペラ／ヨンネ・ハルットゥネン組（69号車）が総合2番手、勝田貴元／アーロン・ジョンストン組（18号車）は総合6番手からのラリースタートとなった。
1月下旬にラリー・モンテカルロで開幕した2025年WRCは、早くも第2戦目を迎え、その戦いの舞台は北欧スウェーデンに移った。ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の“フルスノー”イベントとなる。
ラリーは今年もスウェーデン北部最大の都市『ウーメオー』に置かれたサービスパークを中心に開催され、13日（木）は朝9時過ぎからサービスパークのすぐ近くを流れるウーメオー川の河川敷で全長3.44kmのシェイクダンが行われた。
気温がマイナス10度を下回ったことで路面は雪と氷に覆われ、スノーラリーとしては最高のロードコンディションとなり、TGR-WRTのドライバーらは本番に向けてクルマと雪道専用のスタッドタイヤの最終確認を行った。
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その後、サービスパークから約3km離れたレッドバーン・アリーナで『ウーメオー・スプリント1』が、日没後の夕方7時過ぎから行われた。森のなかをスタートし、屋外アリーナでフィニッシュする全長5.16kmのナイトステージでも、先頭出走のエバンスがベストタイムを刻み、まずはラリーの総合首位に立った。
出走順3番手のロバンペラも、0.5秒差の2番手タイムをオット・タナク（ヒョンデi20 Nラリー1）と分け合い、出走順7番手の勝田は6番手タイムをマーク。2、4、5番手を締めるヒョンデ勢とのマニュファクチャラー争いも幕を開けた。さらに、TGR-WRT2のサミ・パヤリ（トヨタGRヤリス・ラリー1）も、出走順9番手から7番手タイムを記録し、トヨタの全ドライバーが順調にラリー初日を走り切った。
チームの拠点に近いスウェーデンを舞台とする第2戦の初日を、順調に終えたTGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「ここスウェーデンでラリーをスタートできるのは、いつだって素晴らしいことだが、とくに今週はラリーにもっとも適したコンディションなのでなおさらだ」と初日を振り返り、ラリーへの展望を語っている。
「気温が氷点下まで下がり、大きな雪の壁があり、太陽が照りつけるなかで限界までプッシュするなんて、ドライバーにとって最高の気分に違いない」
「今晩は良いスタートを切ることができたが、明日は路面がどのように変化し、路面の雪が掃けて行くなかで新しいハンコックタイヤを履くドライバーたちのペースがどう変わっていくのか、興味深いところだ」
「明日はエルフィン（・エバンス）が出走順トップでステージに臨むので、夜中に気温が下がりコンディションが全員にとって一定に保たれることをまずは期待したい」
「それでも、我々のドライバーたちの出走順はうまく分散しているので、どのような状況であっても、良いスタートを切れるはずだよ」
フルデイ初日となる大会2日目は、SS2からSS8までの全7本が実施予定。スペシャルステージの総走行距離は124.32km、リエゾン（公道区間）も含めた総距離は473.53kmだ。
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エバンスはハイブリッドになるまでは速かったですからね。一方、ロバンペラは、ハイブリッドになってから速くなった。今のところ、この差が出てますね。
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