RIZAPグループ代表取締役社長 瀬戸健さん(写真/片山よしお(C)oricon ME inc.) RIZAPグループは14日、2025年3月期第3四半期(10〜12月)決算を発表した。当期の売上収益は1307億3100万円(前年同期比106.3%)となり、連結営業利益は27億円(前年同期比15億円プラス、前四半期比22億円プラス)と3期ぶりに第3四半期累計での連結営業黒字を達成した。
【写真】涼しい顔で特技のスクワットを披露したchocoZAPのキャラクター・ちょこちゃん! 2月14日時点での会員数は133.7万人(前年比21.3万人プラス)、店舗数は1787店(前年比454店プラス)。地方店舗は大都市店舗より店舗当たりの会員数は少ないが、賃料等コストも少なく、利益確保が可能となるため、引き続き地方出店を実施し、マーケットの拡大を目指す。
今期は、広告宣伝費の一部を振り向け、chocoZAPの店舗品質向上と顧客満足度の向上に注力。QRコードを活用した故障連絡システムの導入し、顧客がマシンの故障状況や不具合等を店舗からスマホで連絡することで、問題解決までの時間を短縮。それにより11月末からフィットネスマシンの故障率が、4%以上改善した。
また、外注していた一部業務を社内の人材を活用し内製化し、コストを削減。専門業者並みに店舗修繕に関するノウハウをマニュアル化し、昨年末には全社を挙げ修繕・清掃を実施。品質向上を最優先業務として取り組んだ。2月からは、備品の保管拠点から各店舗までの配送を自社人材と車両を用いテストを開始する。このほか、RIZAP本入会者の約16%がchocoZAP会員を占め、RIZAPトレーナーによる「ちょこっとサポート」の活動も奏功している。
さらに、スキマ時間で清掃・マシンメンテナンスを行う「フレンドリー会員」と「セルフメンテナンス会員」を展開。両者には、月額割引またはギフトカードの進呈など、リーズナブルな価格でサービスを提供し、顧客エンゲージメントの向上にも繋げる。「フレンドリー会員」の活動しやすい仕組みを確立し、清掃頻度も1店舗あたり週16回の水準を維持している。
このほか、SOMPOグループとの福利厚生の協業施策を実施。ウェルネス・コミュニケーションズ(SOMPOグループ)の健康管理システム「Growbaseネクスト」と組み合わせた新プランを開発し、2月時点で19社と成約済みとなった。