家屋で「火災」が発生したら…阪神・淡路大震災の教訓から学ぶ「初期消火」の重要性

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2025年02月15日 06:10  TOKYO FM +

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家屋で「火災」が発生したら…阪神・淡路大震災の教訓から学ぶ「初期消火」の重要性
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。今回の放送では、阪神・淡路大震災の被害と教訓から「火災」について取り上げました。


※写真はイメージです



今年で阪神・淡路大震災から30年を迎えましたが、時間の経過とともに阪神・淡路大震災を知らない世代も増えてきました。

震災当時、小学生だった手島アナウンサーは「阪神高速道路が倒壊した映像や、あちらこちらで火が立ち上っている様子がテレビに映し出されて、それをぼう然と観ていた、というおぼろげな記憶があります。そして、大人になってから、阪神・淡路大震災をきっかけに、日本の防災の在り方が大きく変わったことを知りました」と振り返ります。

そこで今回は、阪神・淡路大震災を知らない世代にも知ってもらいたい「火災」の被害と教訓をお伝えします。

阪神・淡路大震災は1995年1月17日 午前5時46分に発生した淡路島北部を震源地とするマグニチュード7.3の大地震です。最大震度7の揺れが都市を襲い、建物倒壊や大規模火災などで亡くなった方は6,434人にのぼります。

この地震の教訓の1つに「初期消火」が挙げられます。阪神・淡路大震災では、建物の出火件数が269件だったのに対して火災被害は7,574棟で、規模の小さい段階で消化する「初期消火」ができていれば、火災を減らすことができたと指摘されてきました。そして、火災を小さい段階で消し止めるために、消火栓などの消化設備や家庭用消火器などの重要性が改めて認識されました。

また、この地震で起きた火災の原因の約6割が電気によるものでした。電気が回復したときに倒れた電気ストーブや破損した電気コードなどから発火する「通電火災」という言葉が初めて認識されたのも阪神・淡路大震災からです。その後、通電火災のリスクを減らすため、一定以上の地震の揺れでブレーカーが落ちる「感震ブレーカー」の開発や普及が進められるようになりました。

ところで皆さんは、初期消火の方法や消火器の使い方をご存知でしょうか? 家屋で火災が発生したら、まずはドアを開けて逃げ道を作り、大声で周囲に火事を知らせましょう。

消火器の使い方は、消火器の安全ピンを抜いてノズルを火に向け、レバーを強く握ります。消火剤を噴射するときは炎の下側を狙いましょう。消火器がなかった場合は、濡らしたタオルをかぶせましょう。

炎が天井まで達すると、消化は困難と言われています。自分の目の高さや背丈を越えるところまで火が回ってしまったら“避難”を優先してください。避難のときは、ドアを閉めると延焼を防ぎやすくなります。阪神・淡路大震災の教訓、初期消火の知識は、あなたの身を守ってくれる手段の1つです。いざというときのために知っておきましょう。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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