【共同通信杯・京都記念】春の大舞台へ向かうレース 近年は新たな流れあり/長岡一也

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2025年02月15日 12:00  netkeiba

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長岡一也さん(フリーアナウンサー)
【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆ネブラディスクに注目

 共同通信杯は、春のタイトルに向かう重要なレースだが、まだキャリアの浅い3歳馬だからどうとらえたらいいのかムズカシイ。どの馬も、適性がどこにあるのか、どのくらいやれるのか、このレースの結果から何かをつかみ取れたらと戦ってきた。

 もちろん、早くからGIに挑戦してきたもののチカラがどれほどのものかを探るのが第一だが、この5年を振り返ってみると、新馬戦を勝った一戦のみで、ここが2戦目という馬の活躍が目立っていて、新しい流れが生まれ始めている。とりあえず、そこに検討のポイントがあると考えてみたい。

 このケースの5年間の結果を見ると、2勝して2着が2回、3着も2回、毎年馬券圏内にきている。

 その他、GI以外の重賞を戦った馬は、殆どが2000米、さらに前走が1勝級の勝利だったものも、その距離が2000米だったことは注目しておきたい。

 今年の顔ぶれをみると、新馬戦を勝ってここが2戦目というのはネブラディスク1頭、当然注目したい。

 父のドゥラメンテは、共同通信杯は2着だったが、皐月賞、日本ダービーの春二冠を達成している。そして半姉にGI4勝のリスグラシューがいるという良血で初戦が京都の2000米で3馬身差の勝利だった点が評価されていい。血統背景、最速の上がりで勝ったというレース振りから、直線の長い東京の1800米は走りやすいだろう。

 これを追うのが、キャリア3戦目のレッドキングリーだ。2000米の新馬戦を東京で勝利し、2戦目の東京スポーツ杯2歳Sが3着、それもしぶとく脚をつかって0.3秒差だから、評価したい。

 東京スポーツ杯2歳Sはレベルが高く、1着馬クロワデュノールはホープフルSを、2着馬サトノシャイニングはきさらぎ賞を勝っている。レッドキングリーのスケールの大きい走りには魅力がある。

 前走GI組からは、マスカレードボールの巻き返しに期待したい。ホープフルSの11着は、馬場に脚をとられて反応が鈍くなった結果で、東京の9ハロンは、2戦目のアイビーSで直線で末脚をのばし、いい競馬をしていた。のびのびと走ってくれそうだ。

 京都記念は、ここから始動する有力馬が多いレースだ。中で、ドバイのシーマクラシックを見すえて登場したチェルヴィニアをまず取り上げる。オークス、秋華賞の二冠牝馬で、京都内回りで結果を出しているが、長く脚を使うので外回りのこのコースのほうが持ち味を生かせるだろう。

 昨年の勝ち馬プラダリアは、調子が戻ったと判断できるので、京都で重賞2勝の実績を評価していいだろう。この時期の成績がいいのも強みだ。

 そしてもう一頭がソールオリエンス。このコースは宝塚記念2着と好走している。皐月賞馬だが、日本ダービー2着、菊花賞3着と上位に来ていて、右回りでの好走が目立っている。これまで4歳馬の成績がいいので、中心はチェルヴィニア。

「好発進 つかんだチャンス 生かすだけ」

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