2025年は黒星スタートとなった町田の黒田監督 [写真]=Getty Images 明治安田J1リーグ第1節が16日に行われ、FC町田ゼルビアとサンフレッチェ広島が対戦。昨季3位と2位による開幕戦となったが、町田が前半に先制したものの、後半に広島が2得点を挙げ、逆転勝利を飾った。
本拠地での開幕戦を落とした町田の黒田剛監督は試合後、「前半はほぼパーフェクト」と、広島に自由を与えず、堅い守備を示しつつ、相馬勇紀のドリブルからの先制弾でリードできた内容を評価した一方、「残念なのはけがで交代枠を2つ使わざるを得なかったことと、それが制空権を握っていたCBの2枚だったということで、プランはかなり狂いました」と、開始20分に岡村大八、53分に菊池流帆が負傷交代となったことを悔やんだ。
一方で、「それでも1−0でコントロールして勝ち切るしたたかさや、時間の使い方もあった」とゲームマネジメントに改善点があるとし、「(シーズンが)始まったばかりなので切り替えて、今日の敗因をとらえて改善し、次の試合に向かいたいです」と続けている。
その岡村と菊池の状態については「現時点ではそんなに大きいものではないだろうとトレーナーからは聞いています」としつつ、「まだこれからで、ドクターの判断などもあるので」と述べるにとどめている。
後半に入ってからは決定機も作れない状態になり、広島に押し込まれ続けた結果、逆転負けとなったが、「弾き返せなくなり、セカンドボールを拾えなくなってきたところに難しさを感じました。ジャーメイン選手の空中戦の強さやトルガイ選手のテクニックなど、前半しっかり弾き返してマイボールにしていましたが、そこの差が少しずつ出てきた」と、相手の圧力を押し返す力が出せなかったと振り返る。
町田は昨季、広島に連敗しており、これで3連敗という恰好になった。黒田監督は「昨年は昨年、今年は今年ととらえないといけない」とし、「去年よりも確実に手応えがあった前半」「彼らが優勝候補筆頭ととらえる場面もありますし、洗練されている部分もあります。まだまだ上に行ける余地があると思っています」と、広島の強さを感じる場面があったとしつつ、町田にはさらに向上して逆転できる可能性も十分にあると続けている。
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