ウルブスvsアーセナル戦での一幕 [写真]=Getty Images イングランドサッカー協会(FA)は17日、アーセナルに対する処分を発表した。
事の発端となったのは現地時間1月25日に行われたプレミアリーグ第23節ウルヴァーハンプトン(ウルブス)戦の43分のシーン。CKのこぼれ球を拾ったマット・ドハーティがカウンターに移行したところをマイルズ・ルイス・スケリーが倒すと、マイケル・オリヴァー主審は迷わずレッドカードを提示。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のダレン・イングランド氏もこの判定を支持したことで、そのまま一発退場となっていた。
この判定を不服としたアーセナルは試合後に異議申し立てを行い、後に独立規制委員会がその主張を認めたことで、当初ルイス・スケリーに下されていた3試合出場停止処分は撤回。この判定をめぐり、オリヴァー主審は脅迫や暴言の被害に遭い、イングランドのプロ審判協会(PGMOL)が「いかなる審判へのいかなる形の虐待を受けるべきではない。多数の調査が開始されている」との声明を発表する事態にまで発展した。
この一件に関し、FAはアーセナルに対して6万5000ポンド(約1240万円)の罰金処分を科したことを発表。理由については「選手が不適切な行動を取らないようにするための注意を怠った」と明かされており、イギリスメディア『BBC』によると、ルイス・スケリーの退場判定後に複数選手がオリヴァー主審を取り囲んだ行為が処分対象となっているようだ。
なお、出場停止処分が撤回されたルイス・スケリーは約1週間後のマンチェスター・シティ戦でプレミアリーグでの初ゴールを記録し、5−1の快勝に大きく貢献した。
【ハイライト動画】物議を醸す判定が下されたウルブスvsアーセナルの一戦